40歳からの免疫力がつく生き方
この本を最初に手に取ったのは、「そろそろ40歳で厄年も近いし、何か身体のメンテナンスをする自分にあった方法を見つけておこうかな」というとても気軽な動機でした。
読んでみると、最近読んだ本の中では、ダントツにおもしろかったです。
「40歳からの」とありますが、特に年齢に関係なく役に立つと思います。
最新の免疫学から見たガンなどの難病のメカニズムやその対処の仕方なども書いてあるのですが、難病に限らす、病気になるということはどういうことか、生きているということはどういうことか、どういう時に問題が起こってくるのかということが独自の視点で書かれています。
簡単に言うと、ストレスが大きな原因で、ストレスが溜まらない生き方をすることと身体を温めることで免疫力が上がるのですが、ストレスがある時に身体の中で特に免疫システムはどんな状態になっているのかという説明がとてもわかりやすく面白いものでした。
そして、私たちが普段生きている時に起こっていることを人生系の物語と生命系の物語に分けて書かれている点も興味深いです。
生命系とは、単細胞から始まり38億年かけて現在の人間にいたる生命のシステムであり、人生系とは、1人1人切り離されたエゴで、悩んだり他者よりもよりよく生きたいという願望が原動力になっていて、大脳前頭前野が司るものとして説明されています。
具体的には、交感神経や副交感神経のバランスがどういう刺激で変化して、免疫力にどのように影響するのかということが書かれています。
読み進めていると、著者が言ってるわけではありませんが、生命系が潜在意識で、人生系が顕在意識に相当しているような気がしてきます。
「いましている無理をやめる、これからは無理をしない。あるいは、怠けすぎているから少ししゃきっとしよう。そう思い、そのとおりに実行できれば病気は治るのです。人生系を生命系に同調させること。これがすべての基本です。」という表現がありますが、これは病気に限らす、うまく生きていくことにも通じることのように思います。
そしてそれは、38億年に及ぶ生命の進化の流れに合致しているということのようです。
『いかに適切にコントロールするかは、自分の感性を生かして決めるしかありません。知識をそのために使うのです。』
『自分をいたわる、無理をしない、許す、気長になる、安心するといった、自分をおだやかにする流れ』
『からだは間違いを犯さない。だけどわれわれは間違った生き方を選ぶ。』
という辺りは、私好みの表現ですね。
結局、緊張と弛緩のバランスで成り立っているので、リラックスが大事であると同時に良い緊張感も必要なわけですが、そこでポイントとなるのが自発性です。
他人から見て過酷と思える環境であっても、自発的なチャレンジであるならば、問題とはならず良い緊張感になるが、ストレスを大きくなりすぎて発病する人は、その自発性を失っているということです。
「もっと身体の声に耳を澄ました方が良いな。もっと身体が指し示している方向性を信頼して良いんだな」という思いが強くなりました。
そしてそれが、人生系を生命系に同調させるということになるんだと思います。
知識を増やすというよりは、自分の体験と照らし合わせながら読み進めると、更に理解が確かに、そして深くなるように思います。
この本ではなく、著者の他の本だったと思いますが、鬱傾向の人は身体が冷えていて低体温になっているので、身体を温めたり太陽の光を浴びたりした方が良い、というようなことも書いてありました。
心と身体は別ではないし、どちらからアプローチしても両方に影響があるということをこれまでとはまた違う角度で教えてもらったような気がしています。
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立原啓裕の「自律神経安定法」
この本は、忙しく社会生活をしている人が(本人からすると)突然(器質的でない)動悸、息切れ、めまいなどを感じて、それまでの生活が続けられなくなって、「自律神経安定法」に出会い、回復していくまでの経過を綴っているのと付属のCDを使って「自律神経安定法」がある程度自分で練習できるようになっています。
そして、その主人公がテレビに出ているタレントさん(関西の人では知っている人が多いと思います)なので、新聞記事の掲載もあり、リアリティを感じやすいかもしれません。
主人公と似たような症状を抱えている人には参考になるでしょうし、そうでない人にもこのCDは割と良くできていると思うので、紹介しておこうと思います。
値段も、CDだけでももっと高いものが沢山あることを考えると、手軽に試してみることができるのではないかと思います。
実際に、このCDを使う時には注意事項が書いてありますので、必ずそれを読んでから使用してください。
また、誘導催眠や瞑想という表現を怪しく感じる人は、この「自律神経安定法」という表現の方が受け止めやすいかもしれませんね。
劇団四季出身で、自ら「自律神経安定法」を用いて辛い症状を克服してきた著者が誘導のナレーションをされているので、学者や研究者のナレーションと違い、抑揚や臨場感など色々と工夫されていて、イメージがしやすくなっています。
大事なことは、自分がイメージすること、意識を向けることが身体に影響を与えるということ、そして、それを自分の意志でコントロールできることを自分の体験を通して知っていくということだと思います。
誘導催眠のCDなどは、聞きながら寝てしまってもポジティブな方向付けが受け取れるようになっていて、頭であれこれ考えているよりはむしろ寝ていた方が良かったりもしますが、この「自律神経安定法」のCDの場合は、意識とイメージと体感を繋げるトレーニングなので、寝てしまわない方が良さそうです。
私の場合は、このてのCDを聞くとほとんどの場合、数分で深く入ってしまって、後からどんな内容だったか思いだそうとしても冒頭の部分しか思い出せないということになってしまいます。
私と同じ様な人は、なかなか寝付けない時の睡眠導入用に使うのもありかもしれません。
私のセッションの中でもこの本にあるエッセンスは取り入れてありますが、心理的な不安や心配などが身体症状に強く出る人は、この「自律神経安定法」から入るのも良いかもしれないなと思います。
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未来図 Part 2 バシャール&関野あやこ
2年前にご紹介したバシャールと関野あやこさんのコラボの続編という位置づけになると思います。
DVDも出ていますが、これはそれをテープ起こしをしたものです。
ワクワクして生きていくためのシンプルなワークとその周辺で起こることについて、対談形式で語られています。
具体的には、「フィーリングが現実をつくっている」「出来事は中立である」「ワクワクを選んでいく時には、それを妨げていた否定的なものが浮かび上がってくる」「体験する現実は、自分の内面の投影」ということについても説明されています。
自分を広げていうこうとする時に、楽しいものやうれしいものも入ってきますが、同時にあまりうれしくないネガティブなものも一緒に入ってきます。
元を辿れば、ネガティブな感情を体験した時にどう対処して良いのかわからず、自分を小さくして、狭いところに入ることでネガティブな感情から逃れたんだろうと思います。
私のメルマガに関心を持ってくれる人は、たぶんこういう人達が多いんだろうと思いますが、もうひとつネガティブな感情から逃げるのではなくて闘うことを選んでいる人もいます。
この逃げるか闘うかという選択肢だけだとちょっと大変になってしまいます。
そこで、要らないものならば手放すという選択肢をもてると、小さいところに自分を押し込めておかなくても済むようになりますね。
そして、ネガティブなものを怖がらなくても済むようになれば、自分を広げてネガティブなものが出て来れば手放して、また自分を広げていくということを繰り返していくと、どんどん広がって、軽くなって、本来の自分自身に戻っていけるんだと思います。
しばらく実践していると、ネガティブなものは自分ではなく、自分に後から装着していたものだとわかって、自分から離すことが簡単に感じられるようになるでしょう。
私も日々自分を感じることで、意識的に感じたいものを選択することで、イメージワークをすることで、要らないものを手放すことで、このプロセスを歩いています。
そして、少し先を行くこの本の著者がその途上で起こってくることを後から歩いてくる人が迷わず進めるように体験や知識をシェアーしてくれている、私はそんな風に受け取っています。
自分の制限を外していきたい人、ネガティブな思いを手放して自分が望む人生を生きていきたい人、実際に自分と向き合うことを始めている人、バシャールが好きな人には、面白い本に仕上がっていると思います。
大(dai)のワークを受けたことのある人には、馴染みやすい内容だと思うのですが、表現がとてもスピリチャルな表現に満ちているので、抵抗がある人はNLPや心理学的に読みかえてもらえれば、受け取りやすくなると思います。
この本の中で、紹介されているワークと同じようなものを私は私なりのアレンジでセッションの中で行っています。
一見とてもシンプルなんですが、とてもパワフルなものであるということがこの本を読んでもらうと、わかるのではないかと思います。
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人生が変わる「潜在意識」の書きかえ方
潜在意識やNLPというものに興味を持ち始めたいわゆる初心者の方にはとても良い本だなという印象を受けました。
わかりやすい簡単な表現で書かれていますし、文字数もそんなに多くなく、潜在意識やNLPなどに親しんでいく入り口としては、入って行きやすいと思います。
問題を解決しようと、あれこれ考えたり、人の何倍も努力して乗り越えようとしている人なんかには、参考になる視点が得られるのではないでしょうか。
また、短時間でさらっと読めてしまうので、これまでにいろいろと潜在意識のことを学んできている人には、復習というかポイントを確認するのにも良いように思います。
具体的なテーマとしては、「先延ばしグセ」を取り上げていて、やらないといけないと思いながら、ついつい先に延ばしてしまっている人と、何でもテキパキとスイスイ片付けて行く人との違いをその内面で起こっていることを解説しながら語られています。
ついつい先延ばしにしてしまっている人は、頭で思っていることと心や身体で感じていることにずれがあって、それが原因で停滞してしまうということや自分が前提にしている思いこみ、完璧主義などが原因になっていると説明されています。
こういうことを初めて耳にした人には「目から鱗」という感じでしょうし、うすうす気づいていながらそのままにしていた人には、痛いところを突かれたという感じかもしれません。
ちゃんとその解決策として、「モデリング」という手法が示されていますので、心配は要りません。
この「モデリング」というのを簡単に説明すると、うまく行ってないものをあれこれいじくり回すことはしないで、うまくやっている人のマネをしてみようということです。
まずは、あんな風にできたらいいなと思えるモデルになる人を決めて、外面も内面もどんなものでも観察して、真似られるところは全部真似て、そして、真似ているに留まらずなりきるところまでいくと、「潜在意識」は書き換えられるということです。
うまく機能した時には、自分でたくさん試行錯誤してできるようになることに比べてとても短期間で達成できると思います。
このてのものは、知識として留めることなく、実際にやってみることでその価値を得られると思います。
とてもわかりやすく書いてあるので、是非読んでやってみることをお薦めします。
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ひとりセラピーBOOK
前回ご紹介した本では、いくつかの手法を数ページにわたって丁寧に解説されていましたが、今回ご紹介する「ひとりセラピーBOOK」は、実に沢山のスキルを完結に解説してくれています。
そして、本のタイトルの通り自分1人でワークできるように工夫されています。
紹介されているワークのほとんどがイメージを使うもので、私がセッションで使うことの多いスキルがほぼ網羅されています。
正直なところ、この本に載っているスキルを使いこなせたら明日からでもセラピストになれるぐらいです。
ただ、ほとんどのセルフワークの本に言えることだと思いますが、実際に1人で本を読んでこのワークを使いこなせる人は100人に数人ぐらいじゃないかなとも思います。
ワークをする時にはどの感覚に意識を向けるのか向けないのかが大事になってきます。
誘導してもらう時にはその辺りのことは考えることなくイメージや感覚を感じることに専念できますので、ここが1人でワークする時と誰かに誘導してもらう時の一番の違いかなと思います。
何回かこの本に載っているようなワークを受けたことがある人なら、1人ですることは随分簡単になるでしょう。
ひとつひとつのスキルについてコンパクトではあるけれどしっかり要点を押さえた解説がなされているので、ある程度イメージワークになれている人にとっては、とても実用的なスキルのカタログのようでもありますね。
「自分を知りたい!変えたい!人のワーク」「恋愛・人間関係・自分自身に悩んだ時のワーク」「“なりたい自分”になるワーク」の3つの章に分かれていて、さらに具体的な目的別にワークが紹介されているので、目次から今の自分に役に立ちそうなワークを簡単に見つけられます。
とても魅力的なフレーズが並んでいるので、あれもこれもやりたくなりますが、焦らず1つずつやっていけると良いですね。
結局のところ、たくさんワークをやればやるだけ確実に自分に効いてきますので、知識をたくさん増やすよりかはいくつかの自分が使いやすい好きなワークを見つけて日常的にできるようになるのが一番良いように思います。
本自体も決して大きくはないので、いつもカバンに入れておいて、電車に乗っている時などに目をつむってイメージすることでできるものもあるので、日常生活の隙間の時間を使ってできるととっても良いですね。
前からこんな本があったら良いなと思ってたような本であることと、表現の仕方が私のフィーリングともすごく合うので、とってもオススメな1冊です。
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