前回は、「恐れ」について、みてみました。
今回は、「見守られている」について、みてみようと思います。
まず、「見守る」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
「見守る」というのは、どういう状態のことを言うのでしょうか?
私の場合は、親が子どもを「見守る」というのが最初に出てきました。
この場合の「見守る」というのは、親が安全を確保している中で、子どもを自由
に遊ばせてやる。もし、危険を察知したら、すばやくその危険を取り除いてや る。という感じでしょうか。
子どもが小さい時には、実際に目で見える範囲内で「見守る」ことが多いです ね。
子どもがだんだん大きくなってくると、「見守る」内容が変わってきます。
自分の目では見ていない所で子どもが過ごす時間が増えてきます。
この頃には、子どもは自分でできることが増えてきています。
子どものことを信頼する、任せる、という場面が出てきますし、そうならなけれ
ば、いつまでも身の回りの世話を親がやり続けることになってしまいます。
これは、赤ちゃんとして生まれて、親に全て世話をしてもらわないと生きていけ
ない100%の依存状態から、自分のことは自分で決めて、自分で実現していける
自立した大人の状態へ向かうプロセスです。
このプロセスの中に、「見守る」というのが欠かせないと思うのです。
「見守る」というのは、やってあげることではなく、「あなたができるというこ
とを私は信頼していますよ」と思うことや伝えることであり、そして、時には
「何かあったらいつでも力になるよ」という思いでいることも含まれるでしょ う。
では、「見守られている(と感じている)」方は、どういう状態でしょうか?
「私が存在していることを常に知ってくれている」
「私がすることに関心を持って見てくれている」
「私は1人ではない」
「常につながっている人がいる」
「困ったことがあっても相談できる頼もしい人がいる」など、
こんな思いを持っているのかもしれません。
では、こんな思いでいる時はどんな感じがするでしょう?
「とても温かい」
「安心できる(心配が少ない)」
「楽しんでいる」
「希望がある」
「明るい」
「自分自身でいられる」などが、私には浮かんできました。
この「見守られている」状態はとても心地が良いんです。
遊べるし、チャレンジできるし、活き活きとしていられます。
子どもが大人へと成長していく時にこういう環境にいられたら、幸せですよね。
実際には、親も人間であり、親業をした経験は無かったり少なかったりするわ
けだし、自分の悩みもそれなりにあります。
子どもを思う気持ちは沢山あっても、何でも与えようとしたり、安全すぎる場
所に囲い続けようとすることも多いですね。
これも別に悪いというわけではなくて、親も子どももこの関係の中から学んでい
ければいいわけですから、前向きに捉えて修正していけば何も問題ではないで す。
現実にこのように見守ってくれる人が自分の周りにいる人はとても幸せだと思い
ます。
何でもやってくれたり、代わりにやってくれる人もありがたいですが、自立した
いと思うならチャレンジしたり、失敗することも見守ってくれている人がいると
いうことは本当にありがたいと思います。涙が出そうです。
周りを見渡して、自分を見守ってくれる人がいない人はどうすればいいでしょ う?
私は特に神や仏への信仰は持っていませんが、この「見守る」「見守られてい る」というのは、いわゆる神と人間の関係の中にも見られます。
何かの宗教といい関係で関わっている人たちは、この「見守られている」という 感覚があるのだと思います。
私がやっている「自分育てサポート」の立場から言えば、何の正当な理由がなく ても「私は見守られている」と思えばいいです。
少しでも「見守られている」経験がある人なら、それを思い出して広げていくこ
とができるし、誰かが誰かを見守っている所を見て、自分のイメージに取り込む
のも良いですね。
私のセッションでは、様々なテクニックももちろん使いますが、クライアントさ んを「見守る」というのを基本姿勢にしています。
言葉で「見守っていますよ」って言うわけでは無いですが、そういう思いで接し ているとクライアントさんから「私は1人では無かったんですね」とか「私が認 められている気がする」とか「もう一度やってみよう」とかいう言葉や思いが自 然と出やすくなってきます。
日常生活でも、誰かを見守ったり、誰かに見守られている、そんな関係の中で暮 らせたら、安心・自立・自由そんなものが自然に育って来るような気がしてま す。
「今日の私への最高の質問」は、何か大きなとても頼もしいものに「私は見守ら れている」と思いながら、するといいですね。
自分を小さく感じながらするのに比べて、その効果はとても大きなものになりま す。
ターボエンジンついたような感じですかね。
是非、実験して見て下さいね。
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