前回は、沢山の自分への質問の使い方、をみてみました。
今回は、注意をする時・叱る時、をみてみようと思います。
人に注意をする時や、叱る時、どういうことが起っているでしょうか。
まず、自分の場合を振り返って、見てみます。
最初に思い当たるのが、純粋に叱る目的で叱ることができている時と、それ
以外のものが混じっている時がありますね。
純粋に叱っている時は、感情は平静です。
お互いの共通認識やルール、役割などが守られていない時にそれを正す、正常
な方向へ誘引しようとしています。
必ずしも、大きい声を出す必要はないし、まずは相手の言い分を聞ける余裕も
あります。
こんな時は特に問題が広がったり長引いたりすることはなく、淡々と収まって
いくように思います。
叱る目的以外のものが混じっている時には、どうなっているのでしょうか。
まず、最初から様子が違いますね。
どこか落ち着かなかったり、苛々していたり、心配ごとがあったりして、つっ
かかれるものを探しているようなところがあります。
自分が正しいと思えるものの中から何かつつけるようなものを見つけてきて、
苛々や心配のエネルギーを発散しようとしてる感じです。
こんな時は、自分の中心はずれているし、相手の言い分など聞ける余裕はない
し、ひどければ過去の出来事まで引っぱり出してきて、相手を罵り始めたりと
いうことも、なくはないですね。
こんな時は今起っていることに自分で気がつきさえすれば、一度その場を離れ
るなどして悪い流れを切って、自分を中心に戻す時間を取れると良いですね。
次に思い当たるのが、こちらは平静な状態で、純粋に叱ったり、注意を促そう
としている時でも、相手がこちらの言葉をそのまま受け取ってくれないことが
あります。
何かを言われる注意されることが即、自分を非難される否定されるという風に
とってしまう人がいます。
これがこのまま進んでしまうと、言われている方は、自分を否定されていると
感じているので、自分の中に引きこもるか、対立的になって攻撃や防御を始め
ます。
ここまで来ると、最初に伝えたかったメッセージなどは伝わることはなく、ほ
とんど耳に入っていきませんね。
言われている方は、自分を守ることに必死になっています。
さらに悪くなれば最初は平静だった叱っている方も引き込まれて責め合いが始
まってしまうこともありますね。
こんな時は、どんな風にすればうまくいくでしょう。
何が起こっているのか少し整理すると、まず叱る方は注意を促したり何かを修
正してもらうことが目的です。
叱られた方は、叱られたことを自分が否定されていると受け取っていたのです ね。
ここからおかしくなっていきました。
叱られた方は、過去のパターンに反応して、反射的に防御に入っているので、
目を閉じてしまって気づけないような状態になっています。
叱る方が目的を遂げようと思うと、相手の反射的な防御反応が出ないような問い
掛けができると良いですね。
具体的にはどうすれば良いでしょう。
今思い付くのは、まず叱られる方は、自分が否定されることを恐れているのです
から、「私はあなたを否定していませんよ。あなたを認めていますよ。あなたの
存在は、尊重していますよ。」というメッセージを相手が受け取れる形で伝え て、その上で注意を促したり修正を求めることをすれば、うまくいくのではない でしょうか。
子供を叱る時でも、顔も見ないで、「またこんな事をして、ダメだろう。」と声
をあらげてしまうと、また怒られたとかイヤだなとかひどい場合は、自分のこと
を嫌いなんだと思ってしまうこともあります。
そうなると、こちらが伝えたいことは、伝わりませんし、同じようなシーンが何
回も何回も起こることになってしまいます。
私は子供を叱る時には、子どもの背の高さまで下がることで、威圧感や上からも
のを言ってる感じをなくして、手を握ったり体のどこかが触れるようにすること
で、まずつながって、目を見ながら話し始めます。
「私は、あなたの敵ではないよ、味方だよ。」というメッセージを態度で伝えま す。
必要であれば、「お父さんは○○ちゃんのことは大好きや」ということを言葉で
でも伝えながら、こちらの話を聞いてもらえる状態をまずつくってから話し始め
ると、特に大きな問題となることなく伝わります。
そして、同じようなことが頻発することもありません。
相手が大人の場合も表現は少し変わっても、大筋は同じだと思います。
「あなたのことは信頼尊重している、今の私たちの目的のために必要な修正をし
てほしい」ということを相手が受け取れる形で伝えられれば問題にはならないと
思います。
こんなシーンも、お互いがコミュニケーションを取れれば良い学びになります ね。
叱る方は、良い気づきが得られますし、叱られる方は自分のパターンを見つけら
れます。
もう少し突っ込んでみると、自己イメージや自己尊重感の低さがこのような反応
パターンをうむ前提になっているので、普段から自己尊重感を高めていくことを
していけば、解消されていくことでしょう。
そして、相手に信頼や尊重を示すのも、その時だけだったり、言葉だけでは伝わ
らないですから、普段から本当にそのように思ってることが大事ですね。
「今日の私への最高の質問」は、自分の制限を外して自己イメージを高めていく
のにもとても有効です。
是非、続けてみてください。
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