前回は、何もしない時間、をみてみました。
今回は、今、わからないということ、をみてみます。
何かが自分の計画通りにいっている時や好ましいと思える出来事が起こっている時にはとても良い気分でいられますよね。
逆に、計画通りに行かなかったり、予定よりも遅くなっていたり、一見するとうれしくない出来事に出会った時に、落ち込んだり、気分が停滞したりすることがあります。
そんな時に、状況を打開するアイデアをみつけたり、奮起して頑張ったり、計画を修正したりして、また気分良くいられる状況へと様々な対応をしていこうとすることになるんでしょう。
その対応が速やかに進んでいく時には、大きな問題だとは感じないかもしれません。
その対応がうまく行かない様に感じる時には、壁を感じたり、大きな穴に落ち込んでしまったように思えてくることもありそうです。
その時の状態は、「今、何が起こっているのか、これからどうしたらいいのかわからない」という感じでしょうか。
「わかっている状態は気分がいいけれど、わからない状態は落ち着かない」あるいは「具体的なやり方や道筋、保証のようなものがあると安心できるけれど、具体的なものが見えない時には不安でたまらない」という傾向が人によってその程度は違いますが、あるように思います。
この今ある傾向に従って、それを尊重していくなら、具体的なやり方や道筋、保証を見つけていくことで、安心へと向かっていけるでしょう。
この時点で、もうひとつの別のあり方を選んでいくことも選択肢としてはあると思います。
まずは、無条件に今の状況を良しとしてみてみる。
今の状況を何かが間違っていてたり、悪いことが起こっていると見るのではなく、起こっていることを全て肯定してみるという感じです。
そして、未来を展望する時にも可能性を見続けることを選んでみる。
これを理解するのに、「出来事は中立である」ということや「意識のうちで、自分で意識できる顕在意識は10%未満で、潜在意識が90%以上である」ということを思い出してみることが役に立つかもしれません。
寝ないで一生懸命考えても、今起こっていることの全てを顕在意識で理解することはできないということでもあるでしょう。
多くのことを潜在意識に任せているような状態です。
そして、潜在意識はデタラメに働いているわけではなく、自分のために、自分がどこかで決めたことに従って、自分にとってベストのタイミングで体験をつくっているんだと思います。
このあたりを理解したり、信頼するようになってくると、全てを自分の顕在意識で掌握していなければいけないとは思わなくなってきます。
今どんなことが起こっていようと、まずは一度ネガティブな反応を手放してみる、どんなにそれがまともだと思えても、誰だってそう思うに違いないと思えても、それが自分にとって心地良いものでないならば、その見方をしなければいけないことはないと思います。
客観性を持つことができれば、沢山ある内のただひとつの見方に過ぎないことがわかります。
これまではそれを「これに決まっている、それ以外はあり得ない」と自分の中で硬く固定していたというだけなのだと思います。
どんなに考えても顕在意識で肯定的な理由を見つけられないこともあるでしょう。
そんな時に便利なのが、「なぜだかわからないけれど」や「なぜか」というフレーズです。
自分に起こってくるタイミングは完璧だと信頼する時には、肯定的な理由が表面上に見えてこなくても、「なぜだかわからないけれど、うまくいっているんだろう」「なぜかうまくいきそうな気がする」というフィーリングがあります。
言葉だけ聞いていると、とてもお気楽な、能天気な感じですが、その背景には大きな信頼や肯定的な見方を選んでいる自分がいます。
こういうものが最初からある人はとてもスムーズだと思いますが、無い人も無いと気づいて、欲しいと思った時から、それを手にするという選択をすることはもちろん可能です。いつも根拠のない自信をもっているような感じですね。
また、周囲との関係においては、コミュニケーションや調和というのはとても大事なことだと思いますが、すべての人に自分を理解してもらおうとか賛同してもらおうと思わなくてもいい、そこに違いがあってもいい、それでいて愛を持って接することができればそれでいいと思えると、随分気が楽になってくるように思います。
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