前回は、自分自身でいる、をみてみました。
今回は、新しいやり方、をみてみます。
先日、ツリークライミングというものを体験してきました。
10年くらい前から気になっていたんですが、近くで体験できるイベントを見つけたので、何日も前から楽しみにして行ってきました。
いわゆる木登りなんですが、木の幹の部分を登っていくのではなく、太い枝の部分にロープをかけて、そのロープを昇っていくというものです。
腰や太ももの所に安全ベルトのようなものをつけて、座った状態で上へ昇っていきます。
自分の力だけで昇っていくので、少しずつ少しずつ高くなって行くのですが、50cm高さが上がると体感するものは随分と変わっていきました。
基本的には高いところは苦手なんですが、今回はその事はすっかり忘れてまして、ある程度高くなってきた時には少し怖さが出てきましたね。
幹に触れずにロープを昇っていくので、途中で止まると空中ブランコにのっているような気分になります。
普段は決して体験することのない高さや角度から周りの木々の様子を見ながら、心地良い風を感じて、しばらく静かな時間を過ごしていました。
教えてもらったロープの昇り方は、うまく足の力を使って少しずつ上へ上へと位置をずらしながら上がっていくやり方なんですが、最初はうまくコツが掴めずに、次第に腕の力で昇ろうとしていたように思います。(こののぼり方を文章だけで伝えるのは難しいので、興味のある人は、ネットで検索してみて下さいね。)
ロープを強く握って、公園の登り棒を昇るように腕力で上がろうということをしていると、手の皮が剥けてマメがつぶれたような感じになってしまいました。
こうなってしまうともうロープは強く握れないし、腕力でどうかしようということはできなくなってしまいました。
こうなってからもう一度、教えてもらったように足の力を使って昇ろうと何度かチャレンジしているとようやくコツらしきものが掴めてスイスイ昇り始めました。
腕の力で昇ろうとしていた時には、痛くてしんどくてなかなか進まなかったのが、うまく足の力を使えるようになると、どこにも痛みを感じることなく、楽に速く昇っていくことができました。
こんなにも違うものかと、この違いには驚きましたね。
この体験を空中ブランコに揺られながら振り返っていると、いくつかの気づきがありました。
自分の力や身体の使い方ひとつで、こんなにも難しかったり簡単だったりするんだなということと、新しいやり方を教えてもらってもうまく理解したり習得できないと自分の知っている古いやり方を知らず知らずのうちにやってしまうんだな、という気づきが出てきました。
そして、ツリークライミングを指導してくれている人は、今回教えてもらった足の力を使った簡単にうまく行くやり方を伝えようとしてくれているんだけれど、その人自身が習得する過程では、多くの人がついやってしまう腕力を使ったきついやり方も経験していて手の皮が剥けたり、どこかを擦りむいたりしてきているんだろうな、という思いも出てきました。
自分が仕事で関わっている時も同じで、自分が知っている一番簡単で効率がよくて楽しくできる方法を伝えようと思っていますが、自分がここまで来るまでには随分きつい時があったり、効率の悪いことも沢山やってきたなと思い出されます。
新しいものを学んでいく時には失敗と成功に分ける必要もなく、色々体験して経験を重ねていくことは必要なことではあるという思いと同時に、あまりきつい思いや大きく回り道することなく進んでいけるように、簡単で楽しくできるやり方をうまく伝えていきたいなという思いを改めて確認することとなりました。
右手の指の内側の皮が何カ所か剥けたので、しばらくお箸を持つのも少し不自由しましたが、その不自由さを感じる度に今回感じたことを思い出しています。
この右手が治ったら、また参加して今度は新しい簡単なのぼり方で色んな木を沢山のぼりたいと思っています。
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