前回は、新しいやり方、をみてみました。
今回は、現実化、をみてみます。
私は、「〜しなければいけない」「〜するべき」という堅く狭い世界から、ある程度自分を解放して、「こんな風になったらうれしいな」「あんなこともできるかも」という可能性や希望を自分のペースで開いてきています。
最初に「できない」「無理だ」とあきらめないで、うまくいくイメージをつくって、その中に身を置いた時に感じることをありありと感じて、以前より随分自由を感じられるようになってきた頃に出てくるテーマが、「期待を手放す」ということのように感じています。
最初に出会う感覚は、例えば「気分良く過ごせる時間も前より増えて、良いイメージもできるようになったけれど、現実が思うように変わっていかないぞ、困ったな」という感じかもしれません。
この段階を初めて経験した時には、「ひょっとしたら、これまで自分がやってきたことは間違いだったんじゃないか」「良いイメージばかりしていてもダメで、やっぱり死ぬほど努力しないと手に入らないんじゃないだろうか」というような疑いや自分や自分のチャレンジを否定するような声が大きく聞こえてくるケースにもよく出会います。
ここで、また昔の堅く狭い世界に戻っていく人もいます。
得体の知れない未知の世界に分け入っていくよりは、決して楽しくはないしつらいけれど何とか死なないで生きてはいられると思える長年住み慣れた所の方が消去法で安全だと判断しているんだろうと思います。
この段階で「無力感が出てきたな」とか「コントロール欲求や安全欲求が強く出てきているんだな」という見方ができると、昔のあり方に引き戻されて行かなくて済む可能性が高まります。
そして、強く出てきている感情に対処した後に、もう一度今起こっている問題である「求めている結果が現実化していない」に向き合っていくことができるでしょう。
例えば、「経済的に十分自由である」というイメージを現実化していきたい時に、宝くじを買うとか、一生懸命営業をするとか、仕事を複数掛け持ちするとか、その時にやれることをやっているとします。
この時に、行動と観念が一致している必要がありますね。
「楽してお金は手に入らない」という観念を持っている時に「宝くじを買ってお金を手に入れよう」としているとしたら、うまくはいかないような気配を感じます。
「楽してお金は手に入らない」と同じように「額に汗したお金は尊いが、アブク銭は身に付かない」「一生懸命働いた結果のご褒美としてお金がもらえる」というような観念を持っているなら、宝くじを買うのは止めて、たくさん働くことをした方が結果をえられるでしょう。
「働くことはしんどいのが当たり前で、辛抱した分を報酬としてもらえるんだ」という観念がある時なら、楽しく仕事をするのは難しいと感じるでしょうし、たくさん仕事することはつらくなりそうです。
こんな時には、お金や働くことの周辺にある観念を一度見直してから行動した方が結果としては早いと思います。
そして、ある程度観念を書き換えるといろんなことが楽にスムーズに動き出していくでしょう。
この段階で、実現していくことも沢山あると思います。
ここでまだ実現してこない時には、自分が持っている期待について見てみた方が良いんだろうと思います。
宝くじが当たって欲しいと思っている時にその宝くじそのものが当たることが重要で、そのことにワクワクするということはあまりないのではないでしょうか。
お金がやってくる手段として、宝くじにあたるというルートを選んでいる時には、お金が手に入ることが目的であるならば、その手段を宝くじにあたるという特定のルートに制限していることになるので、そのことが実現を難しくしているという見方もできます。
「お金がいるな」と思った時にふと宝くじが思い浮かんで買ってみるという所までは、問題ないでしょう。
でも、宝くじを買った後は毎日毎日当たるかどうかを気にかけて過ごすのではなくて、期待や執着を手放して、忘れているくらいの方が結果は良いように思います。
実現化したいと思ったものは、どんなルートを通ってやってくるかわかりませんので、そのルートを出来るだけ限定しない方がいいでしょう。
ただ、「合法的に」とか「みんなが喜べる形で」というのは入れておいた方が良いです。
お金お金と思って、身近な人が怪我をして保険金が入ってくるというのはうれしくないですね。
実現化したいと思ったものがやってくるルートを出来る限り広く解放した後はどうでしょう。
もうひとつとても大事なことは、やっぱり「自分が一番情熱や喜び、ワクワクを感じられるもの」を毎瞬毎瞬やっていることなんだなと、最近改めて思います。
そうすることでエネルギーが高い状態でいられます。
これがないと、設計図や青写真があるもののそれをつくりあげるパワーがないようなイメージを私は感じています。
「宝くじが当たりますように」と毎日気にかけているような時には、どこか期待を持ってひたすら待っているような感じがあります。
「今を生きている」とか「今に情熱を注いでいる」というのとは大きく違います。
周りの環境がもう少し心地良いものに変わったら、自分も変わることを始めようと待っている感じがあると、時間ばかりがただ過ぎて、周りの環境も自分も変わらないということになりがちです。
現実が変わったら、自分も動こうと思っている時には、変わらないで、自分が変わったら、現実が変わる、変わらざるを得ないという性質があるようです。
自分を取り巻く環境を変えたい、何かを現実化したいという時には、まず自分から変わるということが必須でしょう。
自分が変わるというのは、観念を見直すことや、今を情熱を持って生きているということ、期待を手放して可能性を開いておくということなんだろうと思います。
既に欲しいものが明確になっていて、手に入れることの意志、許可、能力が認められ、罪悪感などが阻むことがなければ、スムーズに進まないことはないと思います。
逆に、実現化していかない時にはどこかで引っかかっているものがあるんでしょう。
気づいたものから解決していければ、確実に実現化に近づいて行きますし、必要な時間や手間をかけて、結局はみんなそのプロセスを歩んでいるんだろうなと思います。
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