前回は、大きい、小さい、をみてみました。
今回は、私にとっての成功、をみてみます。
テレビや活字で、「成功して不幸になった人」という表現をみると、「それって成功?」と思うことがあります。
自分にとっての成功と社会的なあるいは周りから見た成功というのは、自分の中でその違いをしっかりと区別しておいた方が良いように思います。
気づかないうちに自分の成功とは関係ない社会的に成功と思われているようなものを追い求めていたり、とても苦労して、長い時間をかけて社会的な成功を手にした時にあまりうれしくないことに気づくこともあるようです。
身近なところに十分自分を満たしてくれる、自分にとっての成功があるのに、社会的な成功を得なければいけないという思いが強くあるとそれが焦燥感として感じられて、その焦燥感を解消するために走り回っていたりします。
多くの人が当たり前のように追いかけているものや何となく持っていた方が良さそうなものを周りにつられて自分も同じように追いかけている時には、どうもモチベーションがあがらない、頑張りがきかない、エネルギーが湧いてこないというような状況になりがちです。
そんな時は、無理に努力しようとする前に、方向性や動機を確認する機会に出来るといいと思います。
新年を迎えた時は、これからの1年と共に、5年、10年に渡る大きな自分の流れを感じておくのに良いタイミングなのではないかと思います。
「私は、本当にこれがしたいのか」と自分に問うて、考えるのではなく感じてみる。
あるいは、今目指しているものを手にした時のイメージをしてみて、どんな感覚がやってくるのか感じてみる。
あるいは、今目指しているものを追いかけるのを一度止めてみた時のことをイメージしてみて、どんな感覚がやってくるのか観察してみる。
これぐらいのことをやってみると、何となく見えてくるものがあるのではないかと思います。
シンプルに喜びや達成感がやってくるのか、義務を果たしたようなホッとした感覚があるのか、挫折感や価値が無いような感覚に襲われて恐ろしくなるのか、など自分が感じるであろうことが見えてくるでしょう。
喜びや充実感が感じられたり、それらに包まれる感覚や自分にとってとても自然な感覚が感じられる時には、「これならいいな、この道を行くぞ」という確認になるし、それ以外のあまり心地良くない反応が見つけられる時には、自分にとっての成功につながっていない可能性が高いので、もう一度見直してみるといいかもしれません。
自分が持っている観念をゆっくり調べて行くことや自分が影響を受けてきた人の考え方や価値観を調べていくこと、あるいは、出て来た心地良くない反応に対してワークをしていくことで、シンプルに自分にとっての成功に続く道へ戻っていけるでしょう。
時に誰かの期待に一生懸命応えようとしていることもあります。
自己肯定感が低い時には、その傾向が強いような気がします。
自己肯定感が高ければ、そんなに人に認めてもらったり、褒めてもらう必要はないですが、自己肯定感が低い時には、自分で自分を認めない分、他の誰かに認めてもらわないと自分の中のバランスが保てないのかもしれません。
生まれた時から、確固とした価値観を持っている人はいないでしょう。
成長していく中で、色んなものに触れながら、自分にあったものを集めて取り入れていく。
触れたものを全て取り入れるわけではなく、自分を感じて、自分に共鳴するものとそうでないものを感じ分けていく。
そして、自分に心地良く共鳴するものばかりを集めていけば、自ずと自分にとって成功と呼べる状態になっていくのでしょう。
自分を感じることなく、自分以外の誰かの感覚に従っていたり、特定の考え方や思想に沿って選択を繰り返していけば、自分との間に距離が出来て、違和感のあるものになっていても不思議ではないですね。
感じることで、自分が見えてきます。
感じていない時、自分がいないかのようです。
感じ始めることで、また自分が見え始めてきます。
そして、いつも自分を感じていられるようになると、自分から外れていくことはなくなっていくことでしょう。
そうなれば、お金があってもなくても、社会的地位があってもなくても、パートナーがいてもいなくても、周りの状況がどんなものであっても、いつも自分らしく自由でいられれば、そこは自分にとっての成功と呼んでも良いのではないかと思います。
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