前回は、やっぱりやめとく、をみてみました。
今回は、自由な人といると、をみてみます。
自分より自由な人と一緒にいる時には、どんな感覚になるんでしょう。
自由な人は相手のことを制限したりコントロールしないことも多いでしょうから、近くにいる時には、縛られない干渉されない気楽さのようなものを感じるかもしれません。
しかし、相手に干渉はしないけれど、遠慮もあまりないので、思ったことや要求もどんどん表現していたりすることもありそうです。
それが自分に向けられた時には、気が進まないことややりたくないことに「NO」が言えないと、抱え込んだり答えられない自分を責めたりして辛くなることもあるかもしれません。
この時に感じる辛さは、相手に悪意があるからではなく、自分の受け止め方や態度から来るものだと思います。
「悟った人と暮らすのは結構きつい」というのを聞いたことがありますが、悟った人というのは究極に自由な人でしょうから、やはりそうなんだろうなと思えます。
多くの人は、自分では意識的に気づいていなくても、「こういう時はこうするもんだ」「ここまでは良いけれど、それ以上はよくない」「これは良いけれど、あれはダメ」というのを沢山持っています。
自由な人というのは、そういうのが少なかったり、縛りが緩かったり、寛大だったりするのでしょう。
自分では絶対しないようなことを自由な人は隣で何の躊躇もなく飄々とやっていたりします。
その奔放さを心地良く感じたり、憧れたりしながらも、自分が守ってきたルールに何度も抵触するので、ハラハラドキドキしたり、怒りが出てきたり、何とかコントロールしようとして疲れたりして、きつさを感じるのかもしれません。
自由な人でも、相手のペースや相手が持っている制限を感じ取って、尊重したり刺激しすぎないような配慮をしてくれる人の場合は、ただただその奔放さと制限の少ない心地良さを感じられることもあります。
こういう人に出会えた時には、とてもうれしいし、それと同時にこういう時にも「人は鏡」というのを思い出したいところです。
こういう素晴らしいと感じられる人に会えて、実際にそのすばらしさを感じられているということは、自分の中にもそれと同じものがあるということでもあります。
ネガティブな感情との関わりの中で、「人は鏡」の説明がされているのをよく見かけますが、ポジティブなものに関しても見落とすことなく気づいていられると良いなと思います。
この自由な人についてあれこれ思いを巡らせていると、そう言えば近くにも自由な人達がいることに思い当たりました。
それは、子供たちですね。
この自由な人達は、ほとんど相手が持っている制限に配慮してくれることはないでしょう。
むしろ、気に障るところを頻繁に刺激してくれます。
特に小学校に上がる前の子供たちは、基本的にはとても自由です。
子供たちの場合には、いくつかのルールをこちらから教えていかなければいけないという事情もあるので、その都度自分の中で確認する必要に迫られます。
自分が親たちから教えられてきたルールの中で、どのルールは子供たちにも伝えていくのか、どのルールはもう伝えなくて良いのか、伝える場合でもそのままで良いのか少し変えた方が良いのか、ハッキリさせる良い機会になります。
この機会は、子供たちに伝えるための機会であると同時に、自分自身の中のルールを変える機会になることも沢山あります。
自由な人と接した時に感じるものを自分がどう扱っているのかによって、その後の展開は大きく変わっていきそうです。
自分がきつく感じている部分を相手をコントロールしようとしたり、自分のルールに相手を無条件に従わせようとする時には、さらにきつさが増していくかもしれません。
相手が悟ったような人なら、何をしようとサラッとかわされて、暖簾に腕押しのようかもしれませんし、なんとかこちらがコントロールできそうな子供などが相手の時には、その時はうまく押さえ込むことはできるでしょうが、たぶん何回も何回も同じようなことが繰り返されそうです。
また、逆に自由な人と接した時に感じるものから自分が持っている制限を浮き彫りにして、「自分はこれはするべきではないと思っていたんだな」「ここまでは良いけれど、この先は行ってはいけないと思っていたんだな」「この辺で怖さや重さ、罪悪感が出て来るんだな」というのに気づく機会にすることができると、「確かに前はそうだったかもしれないけれど、これからはそうじゃなくても良いな」と思うならば、またひとつ自由な方に近づいていけるでしょう。
あまりにも自由な人に対しては、とてもじゃないけど付き合えないと思うこともありますが、自分より少し自由な人を見つけて感じるものを調べていくことは、自分がさらに自由になっていくことに大いに役立つと思います。
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