前回は、明日の自分に任せる、をみてみました。
今回は、生きるのが楽になった、をみてみます。
しばらくセッションを続けていると、「最近、生きるのが楽になってきた」「今週は楽に過ごせた」という声がちらほら聞こえてくるようになってきます。
それまで、とても厳しく自分を縛り付けていたのを少し緩め始めたんだと思います。
自分にとって当たり前と思っていたことが、実は自分の心や身体にとってはとてもきついことになっていたということでもあるんでしょう。
「こうじゃなくてはいけない」と固く信じていたものが「必ずしもそうじゃなくても良いのかもしれない」に、「自分にはできない」と強く思っていたものが「場合によってはできることもあるかもしれない」というようなものに、自分の受け止め方が意識の中で変わっていくと、現実そのものや日々感じることが段々やわらかく緩んでいきます。
この作業を言葉を使ってやる時もあるし、イメージを使ってやる時もあります。
自分の中に出て来るイメージが変わってくるようになると、感じるものも変わっているんですが、言葉による説明をしていないと、何がどうなっているのかわからないけれど、「最近楽だ」という感覚だけを自覚していたりします。
何が起こっているのかという説明もできるだけするようにはしていますが、多くの場合、理屈がわかることより、感じるものをはやく変えたいということの方を優先させるので、説明が後になることもあります。
さらに進めていくとなかなかうまく説明ができないことがあったりしますが、感じるものは確実に変わっているということがあります。
理路整然と頭で理解できるとスッキリするという感覚はよくわかるし、それを求めようとする気持ちもよくわかるのですが、実際には頭で理解することにあまり固執しない方が、テンポよく進んでいけるように感じています。
そして、どんどん感覚を使うようになっていくと、出来事の具体的な中身より感じていることの方が重要度が増していくので、後から自ずと「あれはこういうことだったんだろうな」「こんな風につながっていたんだな」と何となくわかってくる、そんな展開になっていることが多いように思います。
日々直面する出来事によって、自分の中から色んな反応が出てくる、そして、その多くがあまり喜ばしくないものであるという何か出来事に翻弄されているような状態から、出来事は色々変わるけれど自分の感じているものはいつも肯定的なものであるという状態や自分自身である感覚が揺らぐことなく安定しているという状態へ向かっていっているんだと思います。
結局のところ、楽しくないもの、うまく行かないものを手放して、楽しいもの、うれしいものを選んでいくということをあの手この手でできるところからできる分だけ無理のないペースでやっているということは、すべての方のサポートに共通しているところだと思います。
そして、セッションの中では、これまでとは違う選択肢を見つけたり新しい選択肢をつくったりして、選ぶという機会が多く出てきます。
しばらく継続していると、知らず知らずのうちに色んなものを自分で選んでいるという自覚が出て来ることと、今感じているものは自分が選んでいたということ、感じたいものを自分で選んで良いということ、選べるということ、そして、それは今できるということなんかを自分の中で取り戻し、定着させていっているんだと思います。
怖さや抵抗感が大きいものはそれに触れるのに必要な時間がかかりますが、その時にある焦りや無力感のような感覚を手放していけば、必要な時間がかかることに問題を感じることはなくなっていきますし、焦りながら右往左往したままあれこれするより、結果もはやくて良いものになるように感じています。
そして、いつも今選びたいものを自覚し、今選びたいものを選べるようになれば、今がそんなにきついものであり続けることは難しくなっていると思います。
数十年に及ぶ人生の中の数ヶ月という時間ですが、自分がどんな風にイメージや意識を使っていたのかを自覚して、これからは思うように使いこなしていけるようなサポートをこれからもしていきたいと思っています。
しばらく続けていると、日常生活の質が変わっていくと思います。
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