前回は、たまたま・やっぱり、をみてみました。
今回は、邪魔をしない、をみてみます。
私が心掛けていることの1つに「邪魔をしない」というのがあります。
人のサポートをしようとする時に、相手のために良かれと思って一生懸命やっていることが、結果として相手の邪魔をしているという皮肉なことになっていることがあります。
方法論やスキルに強い思い入れがあったり、自分自身の経験に強くこだわっていたりすると相手にも知らず知らずのうちに、提案やシェアーの域を越えて押しつけになっていたしします。
また、相手に強く同情したり、心配から何かを代わりにやってあげようという思いが無意識のうちに大きくなって、相手の人生を背負おうとしていたりすると、仮にしばらくの間、表面的にはうまく行っているように見えても、本来本人がすることができた経験や体験、試行錯誤、学びの機会を奪ってしまっていることにもなります。
どんな状態や状況にあっても、親身に100%相手の味方でありながら、本人の領域を侵すことなく、自立をサポートして行きたいと思っています。
カウンセラーやコーチが職業として成り立つということは、実際の生活の場面で本人の役に立つ形でのサポートや味方があまりいないんだろうなとも思ったりします。
自分がこれまで生きてきた過程を振り返ってみても、批判や判断、コントロールなどを持ち込むことなく、ただ話を聞いて共にいてくれるということやどんな内容であっても今自分が感じていることや望んでいること、怖いと感じていることを否定することなく受け止めてもらえるという機会はほとんど無かったように思います。
ある意味では、「こんなサポートがあったら、もっと楽に早く自分の人生を取り戻せたのに」と思うような、自分がして欲しかったサポートを今自分が提供しているようにも思います。
人を可哀想だと思う時、相手の中の強さやタイミングの確かさを信頼していません。
相手の中の強さやタイミングの確かさを信頼している時には、この状況をうまく越えていく姿やその逞しさ、大きな流れの中ですべてがうまくいっていることに意識をフォーカスしています。
そして、あなたならできる、きっとうまくいく、何があっても大丈夫という思いを感じながら接するので、その安心感やぶれないどっしりとした感じが伝わってくるとさらに自分の中を平和に保つことが簡単になります。
さらに、どうなっても見捨てない、付き合うからね、というニュアンスが感じられると途轍もない強さが湧き上がってくることもあります。
こんな風な態度やあり方で接してもらえた時に、安心して自分と向き合うことを始められたり、本当に自分が感じていることや望んでいることに正直になっていけたように思います。
そして、今は自分がそんなあり方やサポートをしていきたいと思っています。
実際の所、本人にとって何がうまく行くのか、どのやり方が良いのか、どのタイミングが良いのかは、外から見ていてもわかりません。
経験を積んだり、直感が冴えていると、「こういう展開やパターンは多いな」「たぶんこういうことなんだろうな」ということが見えてくることはありますが、本当にそうなのかどうかはわかりません。
自分が見えたことを相手にシェアーしたり、1つの選択肢として提案してみたり、時には質問やイメージを使って確認したりということをしています。
本人が投影している世界を見ることで本人が感じていることを確認することで、本人の中で起こっていることを知ることができます。
その上で、本人が選択を重ねていくことのサポートをしていきます。
自分が気づいて、自分が感じて、自分が選択して、自分が行動していく、という流れを自分の人生に取り戻していくことをサポートしているのであって、具体的な選択肢を選ぶことを強く進めたり、成果を出すのを急かせたり、アドバイスしたり、コントロールしようとすることは、やはり相手の邪魔になることのほうが多いんだろうと思います。
こちらが十分に待てないような時には、少し誘導するようなことをして、後から「邪魔しちゃったかな」と思うようなことが随分前には時々ありました。
経験を重ねていくうちに、相手のことを心配してあれこれするより、相手のことを信頼して何かをするあるいは何もしないでいる方が、とてもスムーズに展開する、
時にこちらがビックリするような変化をみせてくれるということがわかってきました。
やりたいことをやりたいだけやって、気が済んだら次に進んでいけばいいんだと思います。
付き合いますから、ゆっくり納得が行くようにやって下さい、という感じです。
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