前回は、躾けられたものを変える、をみてみました。
今回は、自分が良い状態の時、をみてみます。
先日、普段よりとっても深く眠れた日がありました。
いつもより少し早く床についたくらいで他に特別なことは何もなかったように思うのですが、次の朝の寝起きがとってもとってもさわやかでした。
頭も心も身体もリフレッシュしていて、昨日の続きではない新しく何の垢もついていない今日が始まるそんな感覚がありました。
そして、あまりに心地良いのですぐに起きてしまうのがもったいなくて、少しの時間その感覚の中にいることにしました。
心地良さと共に懐かしさやワクワクする感じも出てきて、いくつかのイメージがサーッと出てきます。
一つ目は、大学生の頃に北海道のニセコでログハウスをつくっていた時の朝の目覚めと青い空の下でチェーンソーを使って丸太を刻んでいる様子が出てきました。
そうすると一瞬にして当時の感覚に包まれています。
民宿の手伝いをしながら、好きなログハウスづくりに夢中になって1日を過ごして、夜には宿泊のお客さんとジンギスカンをしながら、色んな話しを聞かせてもらう、そして、次の日にする予定のログハウスづくりのことを考えていると楽しくて早く明日になって欲しいと思っている、そんな充実して刺激や変化があって、沢山の人とも触れ合っている生活の感覚が甦っていました。
それは、身も心も軽くエネルギッシュで、やりたいことをやりたいだけやっていましたね。
次に出てきたイメージは、カナダをひとり旅していた時のことです。
バックパックを背負って旅行ガイドの本を片手に、街から街へと移動していました。
毎日出会うものが初めてのものばかりで、文字通り毎日が新しく刺激に満ちていました。
財布の中身と相談しながらではありますが、興味が向くままに旅をしていました。
ある時はレンタカーを借りて北極圏を目指したり、赤毛のアンのプリンスエドワード等の赤い土に感動したり、カナダの最東端港からその先にあるヨーロッパに思いを馳せてみたりと興味を持ったことを何のブレーキをかけることもなく行動に移せていた、やりたいことをやるのに何の躊躇も無いとてもナチュラルで色んなことがうまく流れていたそんな感覚が思い出されます。
少なくとも10年以上はこんなことを思い出すようなことは無かったのですが、とても深く眠れて心地良い目覚めのあの朝は、20年程前のエネルギッシュな日々の感覚と共鳴したのでしょう。
時間にすると数分ぐらいのものなんですが、身体がとても軽く、いつもとはひと味違う今日が始まる感じで、ウキウキしてきます。
こんな感じの朝をこれからも毎朝迎えられたらいいなと単純に思います。
今は今なりに、できるだけやりたくないことはやらないで、できるだけやりたいことはやろうと心掛けてはいるのですが、身体の軽さやエネルギーの満ちてる感覚が全然違いました。
そして、こんな感覚を今思い出せていることを無性にうれしく感じています。
それは、どこかで既にこの感覚を今の生活に使っていけたらとっても楽しくなるだろうというイメージを見てるからだと思います。
もう何年も見ていなかったアルバムや当時の旅の記録と日記を押し入れの段ボールから引っ張り出してきて、見る時間をつくりたいと思います。
当時の良い感覚を更に明確にありありとイメージしていくと感じるものや身体の細胞の状態もそれに応じたものになっていくでしょう。
そしてその良い状態で今の生活を見渡してみると、いつもとは違う視点や可能性、発想が出て来そうな気がしてきます。
あの日、普段より目覚めの良い朝があったのも偶然だとは思わなくなっているので、20年前のあの感覚が今使えるんだな、ようやくあの続きが生きられるようになったのかなと思えてひとりでニヤニヤしていました。
何十年と生きていれば、誰にも過去の中にはいくつもの輝いていた時があると思います。
当然ながら、誰かと比べる必要はありません。
人から賞賛を浴びることが必ずしも必要なわけではありません。
自分が自由や豊かさ、創造性など心地良い感覚を感じていたかどうか、それがポイントです。
それらを1つ1つ拾い出してイメージしていくと、一瞬にしてその時に戻れます。
その自分の成功体験を今に使っていくことができます。
気が向いた時には時々やってみると良いと思います。
気をつけることがあるとすれば、「あの時は良かったけど、でも今は・・・」というような構文にはめ込まないことですかね。
今を否定するために使ったのでは、せっかくのリソースも活かせなくなりますので、注意したいところです。
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