前回は、自分が良い状態の時、をみてみました。
今回は、問題以外はうまく行っている、をみてみます。
何か気になるものがある時、問題だと思うことがある時、四六時中それらばかりを見ていると、どんどん気が滅入っていくということがあるかもしれません。
苦手な人がいる、お金がない、病気をしている、パートナーがいない、コミュニケーションがうまくとれない、など人によってその内容は色々ありますが、その問題を前にして、大変だ、難しい、どうしようもない、時には、もう終わりだ、というような思いを感じながら長い時間を過ごしていると、どっぷりと暗く重い世界の中から出られないような気分になっていたりすることがあります。
同じ状況にありながらも少し視点を変えることができると、多くの場合、今自分が気にしている問題以外は案外うまく行っていることに気づくことができます。
パートナーはいないけれど、良い友人は沢山いるな。
家族とうまく行ってないけれど、仕事の面では問題なく楽しめているな。
病気がちだけれど、家族とは良い関係を持てているな。
足は不自由だけれど、手は自由に動くぞ、など。
どんな人にも、うまく行っていると思える所とうまく行っていないと思う所があるということだと思います。
逆にいうと、全てがうまく行っている、あるいは全てがうまくいっていないという人は、あまりいないとも言えそうです。
要は、自分の意識がどこにフォーカスされているのかということだと思います。
もし本当に全てがうまく行っていないのであれば、今ここに生きていないでしょう。
少なくとも、呼吸をし、心臓が動き、食事をし、排泄をし、それなりに動き、睡眠をとることが出来ているから今生きています。
問題ばかりに意識がフォーカスされていることに気づいた時には、一度うまくいっていること、できていることに意識を向けてみると簡単に気分が変えられることがあります。
気になっている問題があるならそれらを全て書き出して、書き出したもの以外に意識を向けてみれば、自分の中にうまく行っている部分が確かにあること、決して問題ばかりではないことは確認できると思います。
ただ、意識しないでいると、出来ていない所、うまく行ってない所、不安な所ばかりが気になる、ダメ出しばかりするということになりがちです。
この傾向や習慣が日本人の民族的なものなのか、人間全てに内在されているものなのか、成長の環境によるものなのか、ということも気にならないわけではありませんが、自分の人生を充実させたい、楽しく生きたいということが目的の時には、ただ意識のフォーカスを変えてやれば良いですね。
自分が無意識でダメ出しばかりやっているということに気づかないでいると、年を重ねるにつれ、どんどん疲れていってしまうかもしれません。
本当に単純なことで、今自分がやっていることに納得や満足、喜び、楽しさを感じていれば、次に使えるエネルギーがやってきます。
今やっていることを楽しまないで、義務や役割を果たそうとしていたり、我慢をしていたり、心配や不安な気分でいると、疲弊してエネルギーは減っていく一方です。
今を楽しむことで、次に使えるエネルギーがやってきます。
問題ばかりを見つめて深刻になる状態から、問題以外は問題ないと、一瞬でも深刻な状態を解除して、問題との関わり方を変えていくことができます。
そうやって物の見方に柔軟性や冷静さが持てるようになってくると、沢山のうまく行っていることがあるから今生きていられること、そして、いくらかの問題というのは生きている限り有り続けるというような理解が自然と出て来るかもしれません。
その場合の問題というのも、必ずしも難しく深刻なものとして捉えなくても良いですね。
肯定的に捉えるなら、全てのものが絶えず変化しているという状態の中で、そろそろ変化が必要になっている所が浮き上がって来ていると見ることもできます。
電化製品を長く使っていると故障したり、新製品が欲しくなったりするように、あるいは人との関係においては、それぞれが変化していく中でお互いの関係もずっと昔のままではいられなくて、今にふさわしい新しいバランスが求められていたりします。
全てのものが変化している中で、変化しないで居続ける方が難しいでしょう。
問題というものをチャレンジや更新というように捉えてみると、問題を超える度に新しい自分、拡張した自分、ひとつバージョンアップした自分に出会えるかもしれませんね。
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