前回は、海外旅行、をみてみました。
今回は、声が変わる、をみてみます。
私がセッションを始めた頃は、直接会ってする対面セッションを多くしていました。
直接会って行う方が、クライアントの目線や姿勢などのボディランゲージから色々な情報が取れたり、また、それらを元にワークをしていくのにも直接会う方が使えるスキルやワークの数も多く、その方が良いと思っていたからです。
その後、多くの方のセッションを重ねていく中で、少しずつポイントの置き所が変わっていきました。
時々は1回で凄く変化が起こることもありますが、多くの場合、思い癖やうまく行っていない習慣を変えることになることと、自分でイメージの扱い方やそれに伴う感覚やフィーリングの選び方などを新しいやり方でできるように練習していくこと、自己観察や自己探求などをしていくことになるので、数ヶ月単位での継続したセッションが増えていったこともあり、日常生活の中に組み込みやすい電話やスカイプでのセッションの割合が増えていきました。
ただ、対面セッションから電話やスカイプでのセッションに変わることで、セッションの質が落ちるのでは困りますが、「そういうことはないな」と確信できたので、実際に電話やスカイプでのセッションの割合が増えて行くことになったんだと思います。
電話やスカイプでのセッションでは、聴覚的な情報だけなのですが、声質や話し方、間などに心の動きがとても細やかに表れます。
そして、セッションを重ねていく毎に、実際に声が変わっていくことを感じます。
呼吸の状態、息の量やスムーズさ、声の大きさや明瞭さなど、意識的にしっかりしゃべろうとする時のそれとは違い、自然な状態でよりリラックスしていて、落ち着きやどことなく自信が感じられる声に変わっていきます。
時には最初の第一声で、前回のセッションの時とは状態が大きく変わっていることに気づけることもありますし、セッションの始めには途切れ途切れの心許ない声であったのがセッションが終わる頃には随分と息の量が増え、落ち着きとある程度の安定感が増しているのが感じ取れることもあります。
過去や未来をネガティブに見るのを止めて、ポジティブな見方を見つけて、ゆっくりイメージして、心地良い感覚をしばらく味わうだけで、ちょっとした肩こりぐらいなら気にならなくなるくらい、身体もリラックスします。
実際に、自分や他人を責めるのをやめたり、心地良いイメージや受け取り方を選ぶようになっていくと、それに連れて、呼吸が楽になり筋肉の緊張も緩んで、「最近は、身体が楽だ」という声がよく聞かれるようになってきます。
それらの変化が早い段階で、多様に「声」に表れてきますね。
みなさん、それぞれ「いい声になってきたな」と思う瞬間があり、私にとってもうれしい瞬間です。
逆に言うと、息の量が十分に多く、エネルギーのある良い声の時に状態が悪いということはまずないですね。
ここ何年か、声に随分敏感になってきているせいか、どんな声であっても、人の声というのはおもしろいというか、興味深いというか、魅力的だなと感じるようになってきています。
幸せな良い状態にある人の声に触れているととても癒されます。
子供の保育園の送り迎えをしている時には、園児達の歌声を聞けるのが大きな楽しみだったのを思い出します。
全く制限をかけることなく全力で歌っている歌声を聞いていると、自分の中にあるちょっとした滞りは全部流し去ってくれるかのようでした。
子供に限らす、リラックスしていて、素で、ありのままの声を聞く時には、小手先の抵抗が出来ないような、自己防衛すらできず、ただ素直にそこにある自分であれる気がします。
またどんな声であっても、その人のユニークさが声にも表れていて、最近は時に愛おしさすら感じます。
声は当然ながら呼吸をしているから出せるのであって、ある意味では生きている証しでもあるのかなとも思います。
セッションを受けて下さっている方の声がどんどん魅力的になっていくのを感じられるのはとてもうれしいです。
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