前回は、声が変わる、をみてみました。
今回は、どこが良くなるとうれしいですか、をみてみます。
久しぶりに整骨院に行く機会がありました。
高校時代にサッカーをやっていた時には、頻繁に通っていたのですが、それ以来なので何十年かぶりになります。
当時は、手で揉んだもらうより電気を当てに行ってるような印象が強かったのですが、今回の所は結構しっかり手でも揉んでくれます。
5〜6人の先生がいらっしゃるんですが、入り口を入るとラーメン屋に入ったかのような威勢の良い挨拶が次々と聞こえてきます。
そして、受付の方も含めて、何回も「〜さん、こんにちは」「〜さん、具合はどうですか」「〜さん、・・・」というように何度も名前を呼んでくれます。
単純に、笑顔で名前を呼ばれるのは、何となくうれしくなります。
また、マッサージを受けている時に話した雑談や趣味の話しなどを次回いった時に違う先生が知っていて、「〜さんは高校の時にサッカーされていたんですね」と話しかけてくれて、最初は何で知ってるのかなとビックリしたのですが、カルテのようなものに身体の状態と別に話のタネのようなものも引き継がれているようです。
数十年前に整骨院に通っていた時には無かったことなので、随分サービス業色が強くなって、気配りが行き届いているなぁと感心していました。
その一方で、少し気になることもありました。
マッサージを受けている時に、「この辺が凝っていますね。」「ここは凄くかたいですね」「随分つまっていますよ」と言われると、気持ちよくなりかけていた時でも、「凝ってる」「かたい」「つまってる」という方に意識が向いてしまって、筋肉が緊張しているのに気づくことがありました。
それが自分がマッサージを受けている時だけでなく、電気を当てて寝ている時にも隣から同じ様な会話が聞こえてくると、またちょっと筋肉が緊張してしまっていました。
緊張に気づいた時には、自分で「やわらかくなっていく、リラックスしている」というイメージをしておきましたが、「ここにコリがありますけど、これから解していきますからね」「このかたいのをやわらかくしていきますよ」というように心地良い方への方向付けを少ししておいてくれると、もっとリラックスできるのになと思っていました。
そして、ある時に大きなスーパーの一角で家庭用健康機器のデモンストレーションと体験をやっているところに行くことがありました。
そこの様子を見ていると、肩や腰などに痛みを持っている高齢者の方達に体験を進めている時に、普通だと「どこが悪いんですか」「痛いのはどこですが」と聞きそうなものですが、そこでは「どこが良くなるとうれしいですか」と聞いていました。
ちょっとビックリしたのですが、さらに様子を見ていると、何人かいる他のスタッフもみんな「どこが良くなるとうれしいですか」と聞いていたので、社員教育で徹底されているんだなと思いました。
「どこが悪いんですか」と聞かれるのと「どこが良くなるとうれしいですか」と聞かれるのでは、意識の向きが真逆になりますし、それに連れて出て来るフィーリングも変わってきます。
そして、またその健康機器を体験した人の多くが「楽になった」「ちょっとましになった」と言っていたので、その健康機器がよく効くのかもしれませんが、言葉やイメージの動きもうまく考えられているなと思うところがいくつもありました。
セールスの案内の声をかけられた時には、時間がある時にはできるだけ聞いてみるようにしています。
どんな風に言葉を使っているのか、どんな流れをつくっているのか、どんなトレーニングを受けているのかというのがいくつか見えてくるので、興味深いです。
気持ちよく買いたくなった時には買うこともたまにはありますが、そういう時は何かうれしいですね。
こちらの興味を自然に引き出してくれたり、疑問や気掛かりをうまく解消してくれて、うれしい気持ちで買うというところまで行った時には、その後しばらくは気分が良いです。
元々興味があったもの以外ではなかなかそんな風にはならないので、たまにあると尚更なのかもしれません。
最近は色んな心理学やNLPなどがビジネスの様々なシーンで活かされているんだろうと思います。
ちょっとした言葉の使い方次第で、受ける印象や感じるものが変わってくるので、良い形で日常生活に活かされていくのは良いなと思います。
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