前回は、やりたいことでできること、をみてみました。
今回は、リスタート、をみてみます。
新年早々に、リスタートというのもなんなんですが、昨年の暮れから自分の中でチ
ラチラしているフレーズだったので、少し見ておこうかなと思います。
リスタート、再出発、あるいは復活や再起、というようなものが好きというか何か
親しみを感じているような所があります。
最初からうまく行ってスクスク育っていくのもとっても良いですし、そういう部分
が多くなっていくのはうれしいことであるのと同時に「1回目はうまく行かなかっ
たけど、もう一度やってみよう」「一度は諦めたのだけれどもう一回チャレンジし
てみよう」というのもとても応援したい気持ちになります。
もちろん、2回目に留まらず、3回でも4回でも何度でも構わないのですが、「再
度やってみよう」「もう一回チャレンジしてみよう」というあり方に親近感を感じ
ているのかもしれません。
これまでの人生の中に諦めるということが誰にも何度かはあったのではないでしょ
うか。
同じ諦めるという表現をしていても、思いや悔いを残さずに、うまく切り替えたり
シフトできているなら、速やかに次の展開に入っていけるでしょう。
そうではなく完了していないものを持ち続けている場合には、事ある毎にその思い
が顔を出したり、ずっと何かを引きずっているような重さを感じ続けていたり、あ
るいはその思いの方へ意識を向けさせるために今やっていることがうまく行かない
ような状態を無意識のうちに作り出しているようなこともあるでしょう。
その思いが消化できていない完了していないものの中身は、スポーツや趣味、恋愛、
ビジネスなどのように具体的なはっきりしたものであることもあるでしょうし、も
う少し抽象的で自分が好きなことや自分が活き活きしていられるもの、あるいは人
のためになったり誰かが喜んでくれることをしたいというような表現で出てきてい
るかもしれません。
こんなことに思いが至るきっかけは、今の生活の中で自分が欲しいと思っていたも
のを手に入れた時に十分な充足感や納得感が得られなかったり、今周囲から課せら
れている目標や役割を果たしていくことに喜びを感じられなかったり、あるいはそ
こに向かう気力やエネルギーが湧き上がってこなくて途方に暮れている時だったり
するかもしれません。
そんな時には、ずっとこのままじゃ嫌だな、この流れの中にいても幸せじゃないな、
この窮屈なところから早く抜け出したいというような感覚を感じていたりします。
自分自身のことを振り返ってみると、10代の終わりから20代の初めの頃には、
沢山の本を読んだり、日本や外国を旅したり、人と議論したりと自分の人生をどう
生きるのかについて真剣に考えていました。
その頃にクリシュナムルティーやバシャールに出会って、「自分の感覚に忠実に生
きる、ワクワクすることをやっていけば全てがうまく繋がっていく、自分が幸せに
満足に生きていくのに誰かを不幸にしたり何かを奪ったりする必要はない、自分を
小さくする妥協ではなく人は活かし合いながら生きていける」というような世界観
を垣間見て、頭ではその可能性を知ったけれど、実際の生活をどのようにすればい
いのかわからず、結果として周囲と同じような一般的なあり方をするしかないとい
うような思いを持ち、そう思いながらも身体はうまくそれについていけないという
ような何とも中途半端な時期を10年以上過ごすことになりました。
その間は、十分な自己尊重感も持てず、劣等感や人が当たり前にやっているような
ことを自分は出来ていないという欠落感や無価値感のようなものが強くなっていっ
たように思います。
そんな何とも不安な心許ないところからもう一度ありたいあり方で生きて生きたい
ということを無意識のうちに求め始めて行ったように思います。
そして、いくらかの知識や経験を身に付けたところで、15年前と同じような選択の
シーンを迎えたような感覚がありました。
今の自分の目の前に、「本当はこんな風に生きたいんだ、本来はこんな風に生きる
ように出来ているはずだ」と思うけれど、まだそんな風に生きている人はテレビや
本で見る人ぐらいで身近に知っている人にはいないし、とっても怖い。
もうひとつは、何となく生きているとそうなる周りと同じような世間的なあり方、
幸せじゃないし、そんなには楽しくないし、どっちかというといつもどこか不安だ
し、多くのことが自分ではどうしようもないことのように感じるが、周りも同じよ
うものだという安心感はある。
このふたつの選択肢を前に、とっても怖かったけれど、もう迷いはなかったのを思
い出します。
というより、もう前と同じ選択をすることの方がきついと感じていたんだと思います。
その裏には、「もう一度前回と同じ選択をすれば、また15年あんな時を過ごすこと
になる、今を逃したら次のチャンスはまた15年かかるんじゃないか」そんなイメー
ジが出来上がっていたように思います。
そして、いつも怖さはあったものの今に繋がる道を選び続けてくることが出来ました。
15年前との一番の違いは、「こんな風にありたいあれたらいいな」というのを知
識や頭で知っているだけでなく、実際にそこを生き始めたということだと思います。
しかも、「たぶんダメだろう、きっとうまく行かない」と思いながらではなく、「
できる、きっとうまく行く、色々なことがあっても結果としてうまくいく」という
イメージにフォーカスし続けました。
それは、当時の感覚としては簡単ではなかったと思いますが、しかしもうそれを手
放すわけには行かなかったんだろうと思います。
本気だったというか、覚悟を決めていたというか、大げさに言うと人生を賭けてい
たのかなとも思います。
今から振り返ると、本当に決めたから少なくとも今ここにいるんだろうなと思います。
本当に決めたら、どんなルートを通るか、どれくらい時間をかけるかは別にして、
納得の行くところにたどり着けると今は確信しています。
本当に決めて動き出している人は、最初のイメージをしっかり保持して、目の前に
現れてくることに全力を尽くしていくと良いでしょう。
本当に決めるということの手前にいる人は、時期が来るまでのんびり過ごすのも良
いし、自己尊重感を高めたり、無力感や欠如感などを手放したり、本当に欲しいも
ののイメージを明確にしたりと今できることから始めるのも良いと思います。
大(dai)は、今年も再起を目指す人、再びチャレンジしたい人、復活したい人、
本当の自分を取り戻したい人など、リスタートしたい人をサポートしていきます。
2012年は、これまでにも増して変化の大きい1年になりそうです。
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