前回は、リスタート、をみてみました。
今回は、自分の感覚を取り戻す、をみてみます。
色々とご相談を受けていると、「昔は毎日が楽しかったのに」「若い頃はすごく楽
しく過ごせていたのに」というフレーズが出て来ることが割とよくあります。
昔(若い時)は楽しかったのに、「今は楽しくない」「うまくいっていない」とい
うことなのですが、ある頃を境に楽しめなくなっていったようです。
そのある頃というのは、人によってそれぞれですが、学生生活を終えて社会人になっ
た時だったり、転職や昇進、結婚という役割や立場が変わる時や、30才や40才の
前後で年齢を意識した時や恋人やパートナーとの出会いや別れの時だったりします。
今が楽しくない、今うまく行ってない、問題に直面しているという時には、「この
状態を早くなんとかしなくては」「少しでも早くこの状態から抜け出したい」と思
って、あれこれ良い方法はないかと探したり、焦ったりもがいたりするのですが、
「今うまく行ってない」という捉え方をした辺りから心地良くないネガティブな感
情の中に入っていることが多いと思います。
早く何とかしたいと思う気になることがある時に、その事ばかり考えてしまうのは
ある意味無理もないことですが、多くの場合考えれば考えるほど問題が複雑になっ
たり、大きくなっていくような感覚になっているかもしれません。
誰にも話さずに独りで抱え込んでしまっている時には、その傾向は更に強くなるよ
うに思います。
こんな状態の時にセッションのお申込を頂いたりします。
アプローチの仕方は色々あり得ますが、まず基本としてはその時に出来る限りその
人の最も良い状態をつくるということをしてみることが多いです。
ご相談いただくまでに、相当長い時間「困った困ったどうしよう」「もう自分では
どうにも出来ない」「〜な風になったらどうしよう」「この世界にもう私の味方は
いない」とうようにネガティブな感情の中に浸っていたりすると、随分エネルギー
が低い状態になっています。
ちょっと冷静に見れば当然なんですが、物事をネガティブに見たり、自分や世界を
否定すれば、エネルギーの流れは悪くなるし、結果として自分を弱らせることにな
りますね。
やることはシンプルで、これまでとは逆にうまく行っているイメージを沢山見て感
じていけばエネルギーは高まっていきます。
「どうなったらこの問題が解決したと思えるか」「この問題が問題とは感じない自分
があり得るとしたらそれはどんな状態だろう」「ここから全てがとってもうまく行く
としたらそれはどんな展開だろう」というようなことを今できる範囲で良いのでイメ
ージしてみて、その時に感じるものを体感していくということをしていきます。
ここだけ読んでいると、単なる気休めのようにしか感じられない人があるかもしれ
ません。
これは知っているのとやってみるのとは大きく違いが出るところです。
本で読んだり講座で学んで知っていても、実際にやって自分で使えるものになって
いないとその恩恵は感じられないでしょう。
うまく使えるようになると、ちょっと自分の中のイメージを変えるだけで気分や感
じているものが全然変わってきます。
今抱えている問題からうまくフォーカスを離せたり、違う方向にイメージが広げられ
るなら、単にこれまでに楽しかったことやとってもうまく行ったこと何かを思い出し
てその話をしばらくしているだけで、これまでの身体の緊張は緩んでいきます。
本当にシンプルなので、長い時間楽しくない感覚の中にいないことです。
少なくとも時々は楽しい、うれしい感覚の中にいる時間を持てると良いですね。
その時に出来る一番良い状態をつくってから、もう一度問題と思っていた状態に意
識を向けてみると、さっきとは感じ方が変わっているということがよく起こります。
「もうそれ程気にならない」「何とかなりそうだ」「〜さんに頼めばいいかも」な
どのようなフレーズが出て来るようになります。
問題になっている物事そのものは何も触っていなくて、自分のフィーリングを変え
ただけです。
これだけでうまく行かない時には、他にも色んなことをやっていきますが、良いフ
ィーリングでことに臨むというのは大原則だと思っています。
今の状態が良くなって少し余裕が出てきたら、これまでの流れを俯瞰してみるのも
良いかもしれません。
「昔は楽しかったのに、今は楽しくない」という時には、確実に楽しんでいた経験
があるわけです。
その境になった時に自分の中で起こっていたことをゆっくり見ながら感じていくと
見えてくるものがありそうです。
それは自分の感覚以外のものにパワーを与え始めた時なのかもしれません。
それは社会のしきたりや年長者の声、実績のある人の考え方だったかもしれません。
自分はまだまだダメだ、自分を変えなきゃいけない、こんな自分だと誰も相手にし
てくれない、もっと頑張らなくては、と今の自分をそのまま認めることではなく何
か違うものにならなくてはと思う時、自分からエネルギーを奪ってしまうことにな
ります。
そして、自分を否定することや自分を小さく感じたり、自分に価値がないという感
覚に繋がり、その結果、自分の外側に救いや手立てを探し回るという展開になって
いくことがあります。
そんな気づきがあった時には、まずもう一度とても調子の良かったうまく行ってい
た自分を思い出してみる、今がどうであれ身体はその時のことをちゃんと覚えてい
ますから自分がブロックしなければ、簡単にその時の感覚を思い出せます。
そして、そこから他のものに与えていたエネルギーをもう一度自分に取り戻してい
くということを始めていく機会にできれば、とってもいいですね。
そうすれば、今このタイミングでこの問題に出会ったことの意味も見えてくるかも
しれません。
スカイプで「自分育て」を体験してみませんか!!
一度、1000円体験コーチングを試してみませんか!!
←コラム一覧へ戻る
Copyright (C) 2007 大(dai) All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての無断転載転用、を固く禁じます。