前回は、自分の感覚を取り戻す、をみてみました。
今回は、これさえしていれば良い、をみてみます。
何となくエネルギーが上がってこない、ある程度まで良い感じでいてもその後モチ
ベーションが続かないように感じていた時に、ふと「〜さえしていれば良い」とい
うフレーズが浮かんできました。
そして、妙に納得しました。
「〜さえしていれば良い」という思いを持っていれば、要するに最低限のことをして
いればそれ以上はする必要がないという感覚になっているということに気づきました。
「〜さえしていれば良い」というのが自分の行動を規定するものになっていること
に気づいて振り返ってみると、怒られるのが嫌だったり、批判されたり文句を言わ
れないために何かをする時の最初には「ここまでしておけば良いだろう」というラ
インを無意識のうちに設定しているようです。
そして、そのラインまでは集中して力を出せるのですが、そこを満たしてしまうと
自分の中ではもう目的を達成してしまっているので、興味や関心がなくなってしま
っています。
これだととんでもなく困ったことにはならないけれど、創造性や発展性、広がりは
出てこないし、いつまで経っても十分には楽しくならないですね。
そして、こういうラインの引き方をやめようと思う機会にすることができました。
ただ、かつてこういうラインが必要だった時の状況が今も自分の中にあるのであれ
ば、一度手放しても新しい対応をしなければ同じようなことをしてしまうことにな
るので、今どうなっているのか確認しておいた方が良さそうです。
単純に「ここまでしておけば良いだろう」というラインを外してみた時に出てくる
フィーリングを見てみます。
そうすると、ちょっと戸惑うような不安な感覚が出てきます。
新しい状況に戸惑っているのか、何か困ったことになったと感じているのか、その
ニュアンスを感じ取っていくと、そこには満たせていないニーズがあって落ち着か
ないような不安な感覚が見つけられました。
さらにそこにフォーカスしていくと、自分はちゃんとやっていると証明したいよう
な感覚があります。
それがないと自分はサボっているような、認められないような、価値がないような
そんな感覚がありそうです。
そして、感じているものは、何となく心許ない心細い感覚で心地良くないものです。
まずは、この感覚を手放すことにします。
そして、この状況ではどんな感覚や言葉があると心強いだろうと質問してみます。
すると、出てきたのは、「どんな体験になるとうれしいだろう」「どうすれば納得
や満足が得られるだろう」というフレーズが出てきました。
これを自分の中で何回か繰り返してみると、「ここまでしておけば良いだろう」と
いう時にひいていたのとは違うところにラインやポイントが置かれていることに気
づきます。
そして、その時には何だか楽しいようなワクワクするような感覚を伴っています。
これで、最低限という所にフォーカスしていたのを最高のものを求める所にフォー
カスを動かすことが出来ました。
再び今感じていることを確かめてみると、最初に見つけられるのがドキドキする感
覚です。
さらにそのニュアンスを感じ取っていくと、さっきの何だか楽しいようなワクワク
するような感覚と同時にいくらかの怖さもありそうです。
ただこの怖さは立ちすくんで動けなくなるようなものではなくて、新しいことや慣
れないことをする時の良い緊張感や期待感のような匂いがします。
そして、いくらかの「本当にそんなのでいいのかな」「自分に出来るかな」という
慎重な感覚も見つけられます。
今の時点では、これぐらいならOKでしょう。
後は時々様子を見ながら、見守っていくことにします。
また立ち止まったりうまく行かないことが出てきたら、その時に対処すれば良いで
すから。
今これまでと違う感覚に立ってみて、ふと思うのは、「これまではずっと守っていた
んだな」ということです。
そして、今回やっといくらかでも守るのをやめられる、守らないでもそのままでい
られる状態にシフトしていけているんだなと思えてうれしくなります。
大きな流れの中で今はこういうタイミングの時なんだと、受け止められていること
もさらにうれしかったりしています。
ことの大小はあるものの、毎日が「気づきを得て、ワークして、感覚や立つところ
が変わる」ということの繰り返しなんですが、続けていると時々大きなものに当た
ります。
そして、手放した後の解放感や視野の広がり方もその分大きいので、とっても爽快
な気分になりますね。
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