前回は、行動しましょう、をみてみました。
今回は、自分の感情に責任を持つ、をみてみます。
自分で自分を治めきれない時には、身近な人にきつくあたったり、あるいはそれも
できな時には自分を責めたり傷付けたりしてしまうことがあるかもしれません。
人にあたる時も見ず知らずの人にあたるというよりは、本当は一番大切な家族やパ
ートナー、親しい友人などに、ついついあたってしまっていることが多いようです。
自分でも「悪いな、申し訳ないな」と感じてはいるものの、止められないでいると
いうことだったりします。
あたれる相手がいること、あたらせてくれる人がいるということはありがたいこと
ではありますが、あたられている方にも限界はありますので度を超えてしまうと、
関係そのものを壊してしまいかねません。
自分に起こることは、自分で引き受けて自分で対処できるようになっていけると、
お互いに自立した状態で共同創造ができる良い関係になっていけるのではないかと
思っています。
困ったことや問題に直面した時に、出来事自体は時間と共にそれなりにかたがつい
て、それなりに展開していきます。
問題となるのは、感情やフィーリングなんだろうと思います。
ネガティブな感情やきついフィーリングを感じ続けるのがたまらないのです。
それらを長く感じ続けていたり、いつまでもそれらに捕らわれているならば、それ
は自分が握り締めて放さないでいるからに他なりません。
その時にできるベストを尽くして行動しようとする時にも、ネガティブな感情やき
ついフィーリングを握り締めたままでは、効果的な動きや展開にはなりにくいので
はないかとも思います。
そして、ほとんどの場合それらのことに自覚的ではありません。
逆に言うと、自覚できた時には選択する機会が生まれます。
今やっているのとは違う別のあり方や可能性が視野に入ってくるということでもあ
ります。
自分の感情やフィーリングに自覚的でいる、いつも気づいているということがとて
も大切になってきます。
長くセッションを受けてくれている人をみていると、徐々にではありますが、自分
の今の状態を自覚している時間が増えて、いつも広く選択肢をみつけらるようにな
っていっています。
きつさがある時にも、逃げ回ったり、誰かに押しつけたり、塞ぎ込んだりする以外
の選択肢を見つけるのが上手になっていっていることを感じます。
自分を持て余したり、自分に愛想を尽かしたりすることなく、いつも自分の最大の
味方でいて、自分の感情やフィーリングに責任を持てるようになっていってもらえ
ると私もうれしいです。
知らぬ間に飲み込まれていたり、振り回されていたネガティブな感情やきついフィ
ーリングを切り分けて、自分で扱えるようになってくると、自分と周りの人との関
係も自ずと整理されてきます。
自分が背負い込んでしまっていたことや相手に賭けていた期待、自分が持っていた
罪悪感や無力感などを人や出来事に投影していたことなんかがクリアに見えてきます。
それにつれて、何をするのか、何はしなくて良いのかというのもほぼ自動的に選択
肢として浮かび上がってくるようになるでしょう。
こんな風に自分で自分に起こっていることを理解して対処ができるようになった時
には、周りの人に対しても適切に話しを聞いたり、ワークをしてあげたりすること
もできるようになっていきます。
セッションの中では、質問のつくりかたや質問が大き過ぎた時のステップの付け方、
選択肢の提案の仕方なども折に触れて伝えています。
しばらく継続していると、友人や家族のちょっとしたメンタルケアぐらいならでき
るようになっていると思います。
自分で十分に自分の相手ができるようになると、人の話しを聞いたり人のサポート
も同じようにできるようになっていくんだと思います。
逆に言うと、自分がグチャグチャな時には人の問題に首を突っ込んでも余計に掻き
回して複雑にしてしまうだけかもしれません。
人の問題をサポートすることが自分の問題を理解することに役に立つこともあるし、
自分の問題に深く取り組むとその経験は人の問題をサポートすることにも大いに生
きてくることでしょう。
自分の問題に深く悩み、乗り越えた後に、人のサポートを始める人を沢山見かける
こともうなずけますね。
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