前回は、「今」にこだわる、をみてみました。
今回は、無邪気な存在、をみてみます。
心配をしていたり不安を抱えていたりする人がいると、外から見ていても何となく
雰囲気が重たく見えたり、声をかけるのを躊躇したくなることがあります。
さらにイライラしていたり、深く落ち込んでいるようだと何となく避けたり、そっ
としておく以外の方法が見あたらないことなんかもありそうです。
そんな時に周りの状況に引きずられることなく無邪気でいる存在がいると、ホッと
するというか、そこだけがパッと明るくなるというか、少し大げさに言うと救われ
たような思いになることがあります。
これまでは私の周りにいる、いつも無邪気でいる存在というのは子供だったのです
が、もう随分大きくなってきたので、時々悩んだり落ち込んだりもしているようで、
いつもいつも無邪気でいるというわけにもいかなくなっているようです。
最近、こんなことを思うようになったきっかけは、去年の秋から我が家で飼い出し
たトイプードルです。
生後5ヶ月ぐらいで我が家にやってきて、トイレの躾けも完璧ではなく時々そそう
をしていますが、家の中をいつも元気に無邪気に走り回っています。
子供が姉妹げんかをしていたり、家の中で誰かがイライラや心配な様子である時に
も、そんなことには関係なく無邪気に遊んでいます。
そんな、私も何となくネガティブな感情に引き込まれそうになる時にそのトイプード
ルの無邪気な姿やつぶらな瞳をみていると、思わず笑い出してしまうことがあります。
「危ない危ない、危うく深刻になっていくところだった、つまらないことをする前
に気づけて良かった」という思いと共に、深刻になりかけていた自分をおかしく思
えて笑っていました。
「もう楽しくないドラマはしない、もう自分が楽しめないゲームには参加しない」
と常日頃思っているのですが、ちょっと寝不足や疲れなどで体調が良くなかったり、
小さくネガティブに流れることが2回3回と続くと、何となく周りのネガティブな
感情にあてられてしまうようなことになっていることがあります。
そんな時に無邪気な存在に触れると、スーッと我に戻れるというか、自分の中心を思
い出せるというか、いつものニュートラルな所から物事を見られるようになります。
そういう意味では小さい子供や動物にはとても助けられているなと感じています。
その延長線上でいうと、草花などの植物や山や森、海などの自然に触れる時にも同
じようなことが起こっているような気がしてきます。
自分の小さな思いこみやこだわりなんかが大きな自然に触れた時にはとてもちっぽ
けに思えて、それまであんなに執着していたのにスッーと手放せるような心境にな
れたことを思い出します。
何にせよ、自分の認識がつくっている狭く硬い世界の外側を感じさせてくれるとい
う意味ではとても貴重でありがたいものだと折に触れて感じています。
狭く硬い世界で四苦八苦していても一度外からの視点を得られると、良い意味で覚
めてくるので、これまでとは違うことがやりやすくなるように思います。
心配や不安に陥ることなくいつも無邪気に遊んでいる存在というのは、私にとって
はお手本というかコンパスというか大きな指針であるので、時々共に時間を過ごせ
ることはとてもありがたく大きな安心や安定に繋がります。
大人でも老若男女に関わらず、無邪気な人には知らず知らずのうちに惹かれている
ように思います。
自分ももっとそんな風になっていきたいと憧れているということでもあると思いま
すが、そんな風に思っている時点で、そうなれるということでもあるので、そうな
っていくことにしますね。
ただ、余りに自分が状態を崩してしまっている時には無邪気な人が無神経な人に見
えて、逆にイライラしてしまったりもしそうなので、そこまで調子を崩すまでに気
づいて修正しなきゃな、と今改めて思っています。
うちにやってきたトイプードルは、人間の子供と違って成長しても無邪気でいてく
れそうなので、その点では子供よりも良いかなっとこっそり思っています。
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