前回は、抱え込むのを止めた分だけ手伝える、をみてみました。
今回は、ピンチ、をみてみます。
うまく行くか気になったり、うまく行かないことをイメージして心配になっている
時、まだピンチというまでの認識はなく、遠くからピンチの気配を感じているよう
な感じかもしれません。
更に事態が進行してピンチだと感じる時には、うまく行く見通しが見いだせなかっ
たり、うまくいく可能性はあると思えてもその確率がとても低く見えていたりする
のでしょう。
そして、感じていることをみていくと、多くの場合はとても大きな不安の中に落ち
込んでいたり、どうして良いかわからずパニック状になっている、あるいは低くて
も今感じられる可能性に賭けようと腹をくくっているようなこともあるかもしれま
せん。
この時に起こっていることをみていくと、不安になったり、パニック状になってい
る時には、自分が知っている知識やこれまでの経験の範囲で照らし合わせてみて、
良い方法が見つからない、だから、落ち着かない、安心できない、何とかしたいけ
れど何もみつけられない、というようなことなんじゃないかと思います。
逆にいうと、こうしておけば大丈夫、これさえあれば何とかなる、というようなも
のがあると安心できる、ないと不安になるということなのでしょう。
とてもコントロール欲求が強く出ている状態ですね。
目の前の状態をピンチだと感じて、不安や心配が大きくなってきている時に、頭で
考えるのを止めてみる、思考でこの状況に対応するのを止めてみる、コントロール
欲求を手放してみるというのをやってみると、新しい回路が開いてくるように思い
ます。
自分が知っていることやこれまでの経験で対処できなことは考えても答えは出ません。
そして、この時にコントロール欲求がともなっていると、落ち着かなくなってくる
のでしょう。
思考でうまく行かない時にただスイッチを切り替えて違う方法を使おうとする時に
はそんなに感情的に揺れないかもしれません。
焦って考えるのをやめて、深呼吸でもして自分を整えて、開いていると、ふとひら
めくことがあったり、誰かの顔や何かのイメージが出て来ることもあります。
あるいは、すぐにそういうものが出てこない時でも、「いつも必要な時には必要な
もの、機会、サポートに出会える」というようなことを信頼している時には、身体
や心をかたくすることなくリラックスしていられることでしょう。
そして、ふさわしいタイミングでそれらに出会ったり、新しい解釈を見つけること
になるんだと思います。
ただ、その時点ではこれから何が起ころうとしているのかわからないことが多いの
で、コントロール欲求を手放せないでいるときつさを感じるかもしれません。
態度が硬直していたり、執着して手放さないでいると、きつく感じる時間は長くな
るでしょう。
ピンチだと感じて、これまでの自分のやり方が通用しない時、それをスッと手放し
て、考えることで解決しようとすることも手放して、そして、必ずうまくいくこと
を信じている、こんな風な展開になっているにはそうなるだけの意味があるという
ようなことを疑いなく信頼している時には、ワクワクするような気分でいるかもし
れません。
なぜなら、新しいものに出会う直前なのですから、これからどんなことが起こるの
か、どんなものに出会えるのかと考えると期待感でワクワクしてきますね。
ここまでくると、「ピンチはチャンス」というのはよくわかります。
単に変化の時、更にステップアップする時、成長する時ということだと思います。
ただ、少し先にピンチの気配を感じて、怖さで腰が引けてる時には、冷静な対応を
するのは難しくなっているかもしれません。
まずは、怖さが出て来ることを怖がらないことや全てを考えることで乗り越えよう
としていないか、コントロール欲求が強すぎないか、という辺りに自覚が出て来る
と、対処が簡単になってくると思います。
慣れないうちは、目の前の状態を「ピンチとみる自分のあり方」と「チャンスとみ
る自分のあり方」を行ったり来たりしながら、不安になったり大丈夫だと思えたり
するのを繰り返すでしょうが、折々に「自分はどうありたいのか、どうあるのか」
を確認していくと、必要なプロセスを経て自分が決めたありかたに定着して行ける
ように思います。
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