前回は、私が悪い、をみてみました。
今回は、「すいません」から「ありがとう」、をみてみます。
知らない間によく使っている言葉、口癖のようなものに意識を向けてみると、いろいろなものが見えてきます。
その中から、自分の観念や思いこみ、どんな世界に生きているのかというのや性格なども伺い知れるように思います。
先日、友人が携帯で電話している横にいて、盗み聞きしようとしていたわけではなく、ただ何となく漏れ聞こえてくるものが耳に入ってきていた時に、やけに「すいません、すいません」という言葉が繰り返し聞こえてくるのが意識に止まりました。
そこからその会話に意識を向けていると、何か悪いことをして謝っているわけでは無いようでした。
ニュアンスとしては、「いつもお世話になって、すいません」というようなことのようです。
商売をしている友人だったので、常套句のようなものなんだろうなという風にも思いました。
そして、ふと自分は同じ様なシーンでどんな表現を使っているかなと思いを巡らせてみると、自分でも結構「すいません」って言っていることに気づいて、ハッとしました。
今度は、誰かが自分に「すいません」って言っているシーンって、どれくらいあっただろうかと思うと、これも結構沢山思い浮かんできました。
「すいません」って言葉は使いやすいのか、自分を含めた自分の周りで頻繁に使われていることを再確認しました。
それらのシーンをよく見てみると、意味としては「ありがとう」という方がふさわしい感じがするものが多くあります。
「いつも?してもらって、すいません」というのは、「いつも?してくれて、ありがとう」という方が、ストレートというか素直な印象があります。
たぶん小さい子供だったら、ほとんどの場合、「ありがとう」というようなシーンだと思います。
子供でも小学校の高学年くらいになると、「ありがとう」が「すいません」に変わっていく子もいるような気がします。
「いつも?してもらって、すいません」と「いつも?してくれて、ありがとう」というのを、感じているものからみてみると全く違うものになりますね。
「すいません」という時には、相手に申し訳ないとか自分が悪いとかいうようなニュアンスがあり、時には相手がしてくれたことをうまく受け取れないような自分には過分だと感じている印象が出てくることもありそうです。
「ありがとう」という時には、感謝していて、受け取っている感じやうれしさや豊かさにつながるニュアンスが感じられます。
時には、言葉だけで「すいません」と言っていたり、「ありがとう」と言いながらありがたいと思っていないこともあるでしょうが、自分が発する言葉は自分も聞いていますので、注意深く使うに越したことは無いでしょう。
自分が発している言葉が自分の今の状態を表していたり、次の瞬間の現実や状態をつくっていくことにも大きく影響を与えると思います。
自分が「すいません」や「ありがとう」を言われた時に感じるものをみてみると、「すいません」と言われると受け取ってもらえない感じやもうしない方が良いかなと思うようなこともあるし、「ありがとう」と言ってもらえるとシンプルにうれしくなるし、良かったなと思えて、またしてあげたくなることもあるように思います。
こんなことを思っていると、これからは無意識に安易に「すいません」というのを気づいたところから、「ありがとう」に変えていこうと思うようになりました。
自分が悪いことをしたと思う時にはこれまで通り「すいません」と言いますが、「ありがとう」に換えられるところを換えていくと、「すいません」という機会は随分減りそうです。
そして、「ありがとう」を口にする機会が増えることで、自分も気持ちよくなるし、今まで以上に受け取れるものも増えそうだし、相手とつながったり一緒にいられる感じもしてきて、楽しい気分になってきます。
たぶんこれを実行するだけでも随分セルフイメージは大きくなるように思います。
感じているものや思いがない時に「ありがとう」を連発するのはあまり好きではないですが、思いがある時には素直に「ありがとう」とすんなり言うようにさらになっていこうと改めて思いました。
スカイプで「自分育て」を体験してみませんか!!
一度、1000円体験コーチングを試してみませんか!!
←コラム一覧へ戻る
Copyright (C) 2007 大(dai) All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての無断転載転用、を固く禁じます。