前回は、減っていくもの・増えていくもの、をみてみました。
今回は、相手が自分の欲しいものをくれない時、をみてみます。
相手が自分の欲しいものをくれない時 、自分や周りの人達はどんな風にしているでしょう。
例えば、「こういう時にはこんな風にしてほしい」「自分を尊重してほしい」「やさしく接してほしい」「自分と同じもの(考え方や感じ方なども)を選んでほしい」「いつも一緒にいてほしい」「自分をたててほしい」など、自分が相手に期待することを相手がしてくれない時、どんなことをしているでしょうか。
・ 機嫌が悪くなって、怒ったり相手を非難したりする。
・ 機嫌が悪くなって、すねたり無口になったり陰で恨み言を言ったりする。
・ 機嫌が悪くなって、誰も自分のことをわかってくれないと我が身を嘆いたり 自分を不幸だと思う。
・ ある程度冷静でいながら、相手から欲しいものをもらおうと、話し合いや駆 け引き、取引を始める。(平和的に行うものもあれば、脅しに近いものまで いろいろありそうです。)
・ その時に相手からもらおうとすることは一旦諦めて、またの機会にする。
・ 相手が無理することなく私が欲しいものをくれる意志がないのなら、その相 手からもらおうとすることをやめて、喜んで私が欲しいものをくれそうな人 を探す。
自分のことを思い返しながら、周りで見聞きする人達を思いうかべながら出て来たものをいくつか書いてみました。
大体このうちのどれかに当てはまるんじゃないかと思います。
自分はこれかな、というものが見つけられるものがあるなら、たぶん1回だけではなく何回も同じ様なことをやっているんだろうと思います。
この時に、良いとか悪いとか、判断したり避難することはしないで、冷静さをもって、ただ自分がやっていることを見つけていくという感覚でいられると良いと思います。
何か新種の動物が発見されて、その生態観察をしているようなイメージが使えるかもしれません。
自分がやっていそうなことを見つけた時に一度確認しておくと良いでしょう。
「これはこのままで良いかな」それとも「このままじゃ嫌だな、何か違うものにしたいな」と思うでしょうか。
一度に色んなことを考えるよりかは、1回に1つの視点を扱うようにシンプルにやる方がやりやすいと思います。
「だって他に方法がない」とか、「どうしてもそうなってしまう」とかいうことは一度横に置いて、「このままで良いのか、良くないのか」だけをみるようにするとややこしくならないで済むでしょう。
大体習慣やパターンをつくっている時には、大きな1つのかたまりのように見えたりしますが、ゆっくりよく見ていくと、いくつもの判断や反応が連鎖的につながっています。
その関節のような所をいくつも出来るだけ沢山見つけて、違う流れに繋ぎ換えられるところを見つけていけると良いですね。
さっきの例だと、まず「相手が自分が欲しいものをくれない」という状態が目の前にある時に、最初に反応するものをみると、「機嫌が悪くなる」と「(機嫌が悪くなることなく)冷静でいられる」というのがありました。
この違いは何から来るんでしょうか。
簡単に言うと、許しているか許していないか、ということなのかなと思います。
「相手が私の欲しいものをくれない」ということを許しているのか、認めているのかといことです。
「そんなこともある」と思える時はさほど感情が揺れることはないように思います。
それを許せない時とはどんな時なんでしょう。
ただ、疲れていたり忙しかったりして自分にゆとりがない、相手は私の欲求に応えるべきだ思っている、その相手は私を幸せにしなければいけない、するもんだ、するのが当たり前だ、という観念を持っていたりするんだろうと思います。
その理由も色々あるでしょうが、例えばあなたは部下なんだから、パートナーなんだから、親なんだから、子供なんだから、学生なんだから、大人なんだから、と。
でも、その事に相手が同意しているかの確認はされていることは少なく、一方的に思っていることが多いように思います。
いつでもそうですが、自分に起こっていることをゆっくり冷静さを持って見ていくと、自分が(前提として)思っていること、信じていることが浮かび上がってきます。
それがわかると新しく選び直すことが簡単になるように思います。
新しい問題が起こってこなければどんな風に変えても良いんですが、どこかを変えることで「相手が私の欲しいものをくれない」ことを許せる状態になれば、機嫌が悪くなることはなくなるでしょう。
そうすると、その後に続いていた「怒ったり、非難したり、すねたり無口になったり陰で恨み言を言ったり、我が身を嘆いたり自分を不幸だと思ったり」する流れに入って行かなくて済みますね。
どこかで配線や回路を変えれば良いんだと思います。
ある程度冷静さが維持できるようになると、配線や回路を変えていく作業は楽しく感じられるかもしれませんよ。
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