前回は、外注する、をみてみました。
今回は、混乱を通る、をみてみます。
気づきがあると、目の前が明るくなったような晴れ渡るような感じがあったりします。
いつもより大きな気づきがあった時には、高い山の頂上から前も後ろも遠くまで見渡せて、これまで混沌としていたものがつながって、とてもスッキリと整理され、すべてがわかったかのような気分になることも時にはあります。
また、大病を患ったり、九死に一生を得るような体験を契機にさらに大きな気づきを得る人もあるでしょう。
気づきの中身や大小によって程度の違いはあるものの、気づきがある時には頭の上で電球が光ってこれまで闇だった所を照らして露わになるような、そんなスッキリした感覚が感じられるように思います。
そんな時は、気持ちも晴れ晴れしていて、しばらくは気分良く過ごせたりします。
そこからまた時間が経っていくと、だんだん晴れ晴れした気分はどこかに行ってしまって、少しずつ薄雲がかかったような、霞がかった、うまく説明できないような混沌を感じ始めるような感覚があります。
そして、また新たな矛盾が目につき始めます。
それが気になってうまく切り替えられないような時には少し悶々とする時間をしばらく過ごすことになることもあります。
そのうちにまた気づきがあって、・・・というようなサイクルを若い時には速いテンポでグルグル回っていたことをふと思いだしていました。
20代後半を過ぎて30代に入っていくとその様なサイクルの周期はとても長くなって、仕事柄小さな気づきは割と日常的にあるものの、自分を大きく深く揺さぶるような気づきは数年に一度くらいになってきているようにも思います。
新しい大きな気づきがあって、それまでにはうまく理解できていなかったことが新しい気づきがあったことによって、明らかになり説明できるようになり、しばらくはその新しい視点でものを見ていくとうまくいくけれど、そのうちにそれだけではうまく説明できないことに意識が集まり始める、そんなことをしているような気がします。
そして、その時々に感じていることを見ていくと、気づき後しばらくは「わかる」という気持ち良さ、スッキリ感、心地良い感じがあって、「わからない」という感覚が大きくなってくると、何か落ち着かない、スッキリしない、ソワソワするような感じが出て来るように思います。
この気づきを重ねていくということは、視点が増えていく、多様化していく、柔軟性が出て来る、ある意味では寛大になっていくというようなことにつながっていき、いわば自分がバージョンアップしていくようなそんな感覚でもあります。
そして、この流れの中にある時には、「わかる」心地よさと「わからない」心地悪さを繰り返しています。
「わからない」時には心地悪いので、この時期は何となく憂鬱な楽しくない時間を長く過ごしていました。
この辺りに関して、最近ふと気づくことがありました。
今の価値観や物の見方からバージョンアップして新しい価値観やモデルでものを捉えていく時には、その過程で混乱を通っていく。
それは、混乱であり、混沌でもある。
この過渡期には何かを判断したり、意志決定をするのはしづらい。
それは、古い価値観から見るのか、新しい価値観から見るのかを迷うということが起こっているのかなと思います。
そして、もうひとつ出て来たイメージは、PC上で上書きコピーをしているイメージで、古いものから新しいものへ置き換えている時にゲージの色が徐々に変わっていく様子が出て来ました。
古いものから新しいものへ変わっていく時の混乱や混沌の心地悪さは、気にしなくて良いんだ、わからない心地悪さにフォーカスするより、今この瞬間も古いものから新しいものへどんどん置き換わっていること、新しいものが着々と定着しつつあることにフォーカスしていれば良いんだという視点を持つことができました。
これまでは何となく混乱や混沌を毛嫌いしていたような所がありましたが、それからは「今何かが置き換わっているんだな」「どこからどこへ向かっているのかな」というような思いに変わりました。
PC上で上書きコピーをする時にも、上書きコピーしながら横で違うことをするか、上書きコピーが長くかかりそうな時にはその間にご飯を食べたりテレビを見たりしていますから、そんな風な関わり方で良いんだなと思えてきました。
ちょっとしたことのようでもあるんですが、自分の中で案外大きな気づきだったような感触があります。
それはたぶん大きな時間の流れ、プロセスを大きな視点から見ることができたからなのかな、という気が今はしています。
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