前回は、良いですね、をみてみました。
今回は、心配性、をみてみます。
いつも何かを心配している人がいます。
今気になるものがあってとても心配な時、ずっとその事ばかり考えていて、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」「どうしたら良いんだろう」などの言葉が自分の中でグルグル回っていたりします。
それでいて、多くのものは時間が経つことでそれなりに何とかはなっているんだろうと思います。
セッション以外でも、色んな人の話を聞くことが多いのですが、この間までとても心配されていたことがなんとか困ったことになることなくうまく行って良かったなと思っていたら、次にお会いした時にはまた違うことに対してとても心配しているということがあります。
そして、この間までとても心配していたことがうまくことが運んだことについては全く意識は向けられていないで、今の心配事にすごくフォーカスしています。
こういうシーンを何度も経験すると、いくら今心配していることを解決してもまた次の心配を始めるんだなということがわかってきます。
「心配性」というのは、その言葉通り、心配する性格だったり、心配することが癖や習慣になっている状態なんでしょう。
色んな人を少し冷静に見てみると、その人その人のいつもよく感じている気持ちや感情があります。
いつも元気な人、いつも浮かない顔をしている人、いつも笑っている人、いつもしかめっ面をしている人など、その人が日常的に感じているものが表情や態度にも表れています。
そして、それを外から見るとその人の印象や性格として捉えられます。
人の前ではニコニコ笑っていて、1人になると落ち込んでいるという人もいるので、全てが見えている通りとは限りませんが、よくよく感じてみていくとそのニコニコ笑っている様子からもさらに感じ取れるものはありそうです。
さっきの心配性の場合も、今の心配事を解決することは実は何の解決にもなってはいなかったりします。
冷静に自分を振り返る時間が持てた時には、「自分はいつも心配ばかりしているな」「1つ心配事が何とかなっても、すぐ次の心配事がやってくるな」ということに自分で気づけることもあります。
そして、更に気づいていられると、1つの心配事が終わって、次の心配事がやってくるまでのいくらかの心配事がない時間があることを見つけられることがあります。
その心配事が無い状態はなぜか居心地が悪く、何か心配することはないかと一生懸命に探していたりします。
そして、また心配することを見つけると、どこかホッとするようないつもの場所に戻ってきたような妙な安堵感があることがあります。
判断することなく観察することが出来ると、ただ今自分がしていること、自分に起こっていることに気づくことが出来ます。
今自分がはまり込んでいるパターンやいつも感じている心地良くない気分、気持ち、感情そして、それが引き寄せている状況などにも気づいた時には、選択が生まれます。
これはこのままでいいのか、これ以外の何か違うものにしたいのかという少なくとも2つの選択肢はあります。
もちろんどちらを選んでも良いでしょう。
今までと違うことをすることや大きな変化をとても怖いと感じる時には、もうしばらくはこのままでいいと思うかもしれません。
いつもいつも心配ばかりしているのはもう嫌だし、これを機会にもうやめようと思うこともできるでしょう。
考えるということではなく、自分の中の反応や自分の意志をただ感じ取っていけば、その時の自分の本当の思いが見えてきます。
それは、時に頭で考えることとは違うことがあります。
「こうした方が良いんだろう、こうすべきなんだろう」と思いながらも、自分の中はそうではいこともあります。
ここも色々やってみればいいでしょう。
「こうした方が良いんだろう」という考えで押し切ってみたり、自分の中で感じている方を尊重してみたりと、あるいはそれ以外のあり方もあるかもしれません。
感じながら、自立的に試行錯誤していけば、自分に丁度良いものが見つけられるように思います。
心配性を変えたければ、その習慣を壊していったり、その時に出てきている感じているものをワークで手放したり、心配以外の選択肢を見つけてそれを選ぶ練習をしていくことも出来ます。
今変わることに抵抗が強いなら、大きく心配して辛くなり過ぎないように少しの心配で自分のバランスをとれるような工夫をするのも良いかもしれません。
いずれにしろ、習慣やパターンに気づいて、意識的に選択しはじめたら、もう既に大きな問題ではなくなっていると思います。
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