前回は、自分を大切にする、をみてみました。
今回は、自分の価値証明、をみてみます。
じっとしていると落ち着かなかったり、いつも何かもっとしなきゃいけないと思っていたり、あるいは、周囲が文句なく賞賛してくれるよう顕著な結果が出た時やすごくすごく頑張って倒れる寸前まで頑張った時ぐらいしかホッとできない、落ち着けないというような状態があるなら、それは「いつも自分には価値があるんだ」と証明しようとしているのかもしれません。
こんな時にはとても派手な結果や目に見える形での証明を求めていたりします。
パートナーや結婚、職業や役職、持ち物などに自分の価値を投影していることも多いように思います。
一生懸命に自分の存在価値を証明しようとしている正にその時に感じているものは、「今の自分には価値がない」という感覚なんだろうと思います。
自分に価値がないとどこかで感じている時に、そのままでいるのはとてもつらいので何とかして自分に価値を付けようとしたり、自分には価値があるように人に見せようとしたりします。
多くの場合、その時自分がやっていることに気づいていませんね。
自分には価値がないと思い、何かいたたまれないようなきつい感覚を感じながら、あれこれと色んなことをしても、まず、満たされることはほとんど無いのではないかと思います。
時には死に物狂いで頑張って頑張って評価を勝ち取ろうとするかもしれませんが、そんな状態が長く続くととても消耗します。
一定の成果を得ても、それを失うことをとても怖く感じたり、これまで以上の成果を出さないといけないプレッシャーを感じることもあるでしょう。
そして、そんな日々が長く続くとある時を境にもう頑張れなくなってしまう時が来ても不思議ではないですね。
自分には価値がない、何とかして自分を価値あるものとしたいと思い頑張ってきた、でももう頑張れない、そんな時はとてもつらいです。
無気力になったり、ただただ辛かったりするでしょう。
ある意味で限界です。
限界ということは、自分でやれることは全部やったということでもあります。
そうなると、これまでやってこなかったこと、苦手だと思って避けていたこと、あり得ないと思って退けていたことなんかを試しみることができるタイミングであったりもします。
深く悩み込む人は、自分ひとりで抱え込んで誰にも相談しないでいることが多いです。
早い段階で誰かに相談できない人でも、もうこれ以上どうしようもないというところまで来ると、初めて誰かに相談できる、そんなことは多いです。
私のセッションをお受け頂くタイミングがこのパターンにあたるケースも少なくありません。
私の経験から言うと、こういうケースは実はその後の展開が早いことが多いように感じています。
最初は、号泣していたり、暗く落ち込んでいるんですが、割と早いタイミングで変化して行くことがこれまでの経験の中では多いです。
もう落ち込むだけ落ち込んで、底を打って上がっていく直前のタイミングにある人がそのきっかけにセッションを受けてくれてるんだなと最近は思います。
私がセッションでとても凄いことをやっているというよりは、必要なタイミングで私を見つけてセッションを受けてくれている、そんな感覚があります。
まず、長い間誰にも話すことなく1人で辛い気持ちを抱え込んでいたり、自分が感じていることを否定し続けていた人が自分の気持ちや感じていたことを話せたことで、大きな解放感があります。
そして、否定されるんじゃないか、馬鹿にされるんじゃないか、怒られるんじゃないかとどこかで気にしながら恐る恐る話していたのが、段々と否定されないということを感じるにつれて、更に溜め込んでいた思いを解放して行きます。
多くの場合、そんなに長い時間はかかりません。
いくつかのキーになるものが出てしまえば、不思議なくらいケロッとしていたりしますね。
ある程度さわやかな感覚やニュートラルな感覚と共に自分がこれまでやっていたことを振り返っていくことができるようになると、これまで気づいていなかったものが色々と見えてきます。
そして、なんで自分は「自分には価値がない」と思うようになったのかに気づいたり、「自分には価値がない」と思わなくてもいいのかもと思えたりしてくると、もう自分の存在価値を証明しようとする動きが止みます。
そうなると、とっても楽です。
「自分には価値がない」と思いながら、価値があるように見せようとするのは楽しくないし、疲れるし、うまく行かないですね。
「自分には価値がない」と思うことを止める、そのフィーリングを手放すこともできます。
まだまだ多くの人が、他との差別化や付加価値、オリジナルな価値をつくろうとしているように思いますが、本当はその根底にある「自分には価値がない」という感覚を手放して、力を抜いて自然な自分でいれば、自ずと自分らしいユニークさが醸し出されてくるんじゃないかと思います。
だって、元々みんな価値ある存在なのに、後から「価値がない」と思っちゃっただけなんですから。
それは、保育園や幼稚園をちょっと覗けば確信できますね。
これまでどんどん着込んできた服やコート、鎧が自分のユニークさを閉じこめていたのを1つずつ脱いでいく、ある時には一気に脱ぎ捨てる、そんな作業でもあるかもしれません。
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